散歩による学び

こんにちは。
毛利まさるです。

「毎日同じルーティンで仕事をしているのに、
 新しいアイデアが湧いてこない」

「業務の効率は上がっているはずなのに、
 なぜか創造性や発想力が枯渇していると感じる」

そんな経験はありませんか?

あなたがどれだけデスクに向かって考え続けても、
求める答えが見つからないことがあります。
その解決策は、意外にもあなたの足元にあるのかもしれません。

スマホは私たちの興味や関心に基づいて最適化された情報を提供してくれます。
これは効率的である反面、自分の興味の範囲を超える情報や、
偶然の出会いによる新たな発見が減る可能性があります。

現実世界であれば、街を歩いていてふと気になるお店に入ってみる、
図書館で関連性のない分野の本を手に取ってみる、
といった偶発的な広がりがあります。

このような「セレンディピティ(偶発的な発見)」は、
革新的な仕事術を生み出す源泉となることが多いのです。

効率的な仕事術を追求するあまり、
私たちはデスクワークとは文字通りデスクに向かい、
デジタルデバイスに囲まれて働くことが正しいと思い込んでいます。

しかし、本当の生産性向上は必ずしも効率化だけでは達成できません。
特に創造性を必要とする仕事においては、
むしろ一見非効率に見える「散歩」のような時間が、
結果的に大きな成果をもたらすことがあるのです。

散歩がもたらす最大の恩恵は、前述の「セレンディピティ」です。

計画されていない偶然の発見が、
時に最大のブレークスルーを生み出します。

実際、歴史上の多くの発明や発見は偶然の産物でした。
ペニシリンの発見、X線の発見、ポストイットの開発など、
これらはすべて計画された実験の失敗から生まれた
「セレンディピティ」の例です。

同様に、散歩中の予期せぬ出会いや観察が、
あなたのビジネス課題に対する意外な解決策をもたらすかもしれません。

最近の研究では
「創造的な問題解決には休息とリラクゼーションが不可欠」
とされています。

散歩はまさにその両方を提供してくれます。
歩くという単純な動作は、心身をリラックスさせつつも、
脳を適度に活性化させる絶妙なバランスをもたらします。

散歩により意図的に普段行かない場所や異なる環境に身を置きます。
新しい景色、音、匂いなどの刺激が、
脳の創造的なプロセスを活性化させるのです。

例えば、オフィス街で働いている人なら、
たまには自然豊かな公園や、歴史的な街並みを歩いてみるのも良いでしょう。

デジタル時代の仕事術においては、
あえてアナログな体験を取り入れることの価値が再評価されています。
日々のスケジュールに「散歩の時間」を意識的に組み込むことで、
あなたの仕事の質は大きく変わる可能性があります。

明日からでも、ランチタイムの15分、
あるいは帰宅途中の一駅分を歩いてみてはいかがでしょうか。
その小さな一歩が、あなたの仕事に大きな変革をもたらすかもしれません。