
こんにちは。
毛利まさるです。
目の前の業務に追われる毎日。
数字のことも、顧客の課題も、
かつては情熱を燃やして向き合っていたのに、
今はどこか他人事のようになってしまっている。
そして、ふと気づくのです。
「あれ、セールスって…どうやってやってたんだっけ?」
まるで、長いあいだ放置された畑のような状態です。
一度農作物の栽培をやめてしまった畑は、
簡単には元に戻りません。
雑草が繁茂し、土は固くなり、栄養も失われてしまう。
ただ種をまけば、また実りが得られるというわけではないのです。
除草、耕起、施肥、地道な作業を繰り返し、
何シーズンもかけて、ようやく「育つ土壌」へと戻していく。
それは根気と、信念のいる仕事です。
セールスも同じです。
一度意識を手放してしまえば、
そこに雑草が生えはじめます。
たとえば「このくらいでいいか」という妥協だったり、
「どうせ無理だろうな」という諦めだったり。
そうした雑草を放置した結果、スキルは鈍り、
感覚はにぶり、自信も消えていきます。
そしてある日突然、以前は自然にできていた
ヒアリングや提案の流れが、
まったく思い出せなくなっていることに気づくのです。
だからこそ、セールスという畑は
「耕し続けなければならない」のです。
どれほど数字が安定していても、
日々の営業活動を「なんとなく」続けていると、
確実にその畑は枯れていきます。
感性を鈍らせないよう、常に現場の声を拾い、
自らの提案の質を問い直す習慣を持ち続ける必要があります。
再生には時間がかかります。
死んだ畑を蘇らせるには、地味で、
報われないように見える作業が続きます。
毎日、一歩ずつ土を耕すような営業活動。
相手の話をじっくりと聞き、ニーズを確かめ、
地に足のついた提案を丁寧に投げかけていく。
成果がすぐに見えない時ほど、
その作業は虚しく感じられるかもしれません。
しかし、目に見えない根っこが土の中で育っていることを、
信じ続けられるかどうかが、セールスの力なのです。
もし今あなたが、セールスとしての自信を失いかけているなら、
それは「再生のスタート地点」に立っているということです。
かつてのように機敏に動けないことを責める必要はありません。
むしろ今こそ、原点に戻り、
「なぜ自分はこの仕事を選んだのか」
「誰の役に立ちたかったのか」
と自問するタイミングなのです。
あなたのセールスという畑に、今どんな種をまきますか?
どれだけ荒れ果てていても、手を入れれば必ず命は戻ってきます。
感覚を取り戻すには、時間がかかるかもしれません。
しかし、焦る必要はありません。
毎日少しずつ、確実に。あの頃の情熱を、
もう一度あなたの畑に復活させてください。