
こんにちは。
毛利まさるです。
仕事に集中しようにも頭が回らず、
やる気を出そうとしても体が重い。
そんなとき、私たちはつい
「メンタルの問題かもしれない」と考えてしまいます。
であるものの、本当に優先すべきなのは、
メンタルではなく身体かもしれません。
「なんとなく疲れている」状態が続くと、
多くの人は自己啓発的なアプローチに走りがちです。
「もっとポジティブになろう」
「気の持ちようで変わるはずだ」と心に言い聞かせる。
しかし、根本的な原因が“身体の疲労”にある場合、
そのアプローチではかえって逆効果になりかねません。
無理に気持ちを奮い立たせることが、
さらなる消耗につながってしまうのです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
答えはシンプルです。
まずは身体を回復させることに集中すること。
その第一歩が、十分な睡眠です。
どれだけ優れた栄養補給をしても、
どれだけ高価なサプリメントを摂っても、
睡眠が不足していれば回復は見込めません。
7時間以上の連続した睡眠を確保することは、
体調管理の土台です。
特に、深いノンレム睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、
身体の修復を助けてくれます。
疲労感が抜けないときほど、
まずは「寝る」ことに集中してください。
そのうえで、疲労を効率的に回復させるための
栄養素を補うことも効果的です。
とくに医学的な根拠がある成分として注目されているのが、
クエン酸とビタミンB1です。
クエン酸は、運動後の老廃物の一つである
血中乳酸の除去を促進する働きがあります。
ヒトにおけるレモン果汁およびクエン酸摂取が運動後の血中乳酸濃度に及ぼす影響https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnfs1983/54/1/54_1_29/_article/-char/ja/
クエン酸摂取が運動後の筋疲労軽減に寄与する可能性があります。
また、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する際に
欠かせない補酵素であり、
抗疲労(疲労を回復する)効果も期待されています。
ただし、これは身体に蓄積できないビタミンなのです。
こうした栄養素は、食事で摂取するのが理想であるものの、
どうしても難しい場合はサプリメントを活用するのも一つの手段です。
ただし、安易に多用せず、
自分の体調と相談しながら選ぶ意識が必要です。
そして、何より大切なのは、
“疲れを感じる自分”を責めないことです。
疲労は決して心の弱さではありません。
むしろ、身体が発している大切なサインです。
その声に耳を傾けられる人が、長く安定して働ける人なのです。
疲れが取れないと感じたときこそ、
メンタルよりも身体をいたわる。
それが、あなた自身を守る最善の方法であることを、
どうか忘れないでください。