
こんにちは。
毛利まさるです。
突然ですけど、あなたが「これは美味しい!」
と感じる食べ物を思い出してみてください。
おそらく、それは脂肪・糖・塩分が
多く含まれているものではないでしょうか。
たとえば、ラーメンの魅力はその代表例です。
豚や鶏の脂が凝縮されたスープ、
小麦粉を練り上げた麺の糖分、
さらに濃厚な塩分が合わさることで、
あのクセになる美味しさが生まれています。
これらの成分は、味覚を刺激し、
脳に「美味しい!」と感じさせる働きを持っています。
実際、脂肪や糖は人間の脳が
「生きるために必要なエネルギー」と認識し、
無意識に求めてしまうものです。
そのため、こうした食べ物は手軽に満足感を得られやすく、
ついつい食べ過ぎてしまうことがあります。
ですけど、美味しさの裏には
「体への負担」という側面も存在します。
たとえば、糖分を多く含む食べ物は血糖値を急激に上昇させ、
短時間でエネルギーに変わるため
「元気になった」と感じます。
ところが、その後血糖値が急降下すると、
一転して眠気やだるさに襲われるのです。
脂肪の多い食事は消化に時間がかかるため、
胃腸に負担をかけ、結果として
「疲れやすさ」や「集中力の低下」を引き起こします。
つまり、「美味しいもの」を食べるという行為は、
ある意味で「体を犠牲にしている」行動でもあるのです。
もちろん、美味しいものを食べる喜びは
人生にとって大切な要素です。
食事はただの栄養補給ではなく、
心の満足やリフレッシュのために欠かせない時間でもあります。
けれど、特に業務時間中の食事については、
その後のパフォーマンスに直結することを意識しておくべきです。
たとえば、大事な商談を控えているのに
ボリューム満点のラーメンを食べてしまうと、
血糖値の乱高下で集中力が落ち、
頭がぼんやりしてしまうかもしれません。
逆に、エネルギー不足の状態では思考力が鈍り、
ミスが増えるリスクも高まります。
ですから、業務時間内の食事は
「仕事とワンセットで考える」くらいの意識を持つことが重要です。
これは決して「美味しいものを食べてはいけない」
という話ではありません。
むしろ、メリハリをつけることが大切です。
たとえば、休日のご褒美や、
仕事が一区切りしたときの楽しみとして
美味しいものを味わうのは良い選択です。
けれど、その「快楽」のあとに、
自分の体が受ける「ダメージ」にも目を向けることが大切です。
「今日の午後は集中力が必要だから、ここは消化の良いものにしよう」
「今日は思いっきり頑張ったから、ご褒美に好きなものを食べよう」
このように、食事の選び方を
「状況に応じてコントロールする」ことで、
心も体もより健やかに保つことができるのです。
美味しいものは、人生の大きな楽しみです。
だからこそ、その美味しさを最大限に楽しむためにも
「控えるべきタイミング」を意識することが、
自分自身を大切にする第一歩ではないでしょうか。