肥大化した自我を抑える方法

こんにちは。
毛利まさるです。

仕事で結果を出し始めると、周囲の目も変わってきます。
会議では発言が求められ、企画が採用され、誰かから頼られる。

そうなると、知らず知らずのうちに
自分が“できる人間”だと思い込むようになります。

もちろん、自信を持つことは素晴らしいことです。
であるものの、その自信がある一線を越えたとき、
あなたに見えない敵が出てきます。

その敵とは「自我」です。

この敵は本当に厄介です。
なぜなら、自分では気づけないからです。
周囲の人たちは徐々にあなたを避けるようになります。

「あの人、最近ちょっと偉そうだよね」
と陰で囁かれていても、
あなたは「自分は謙虚にしている」と本気で思っているだけに
あなたを噂した人に嫌悪感を抱いてしまう。

まさに“裸の王様”になってしまうのです。

実は、私自身もこの自我という敵に
何度も足をすくわれました。

周りの人が反対意見を言わなくなり
思い通りに事が進んでいると思ったのです。

そのうち言葉も強めになってしまっていました。
よくよく思い返せば、自分の意見を押し通し、
人の提案に否定から入っていたこともあったのです。

そして気づきました。自我は、知らないうちに、静かに膨れ上がるのだと。

そこで私は、自分自身の習慣を一つ変えました。
それが、毎晩その日を振り返り、
感謝したことを一つメモすることです。

最初は戸惑いました。
感謝なんて、大げさな話ではなく、
「昼ごはんが美味しかった」
「エレベーターを待ってくれた人がいた」でもいいのです。

もしも、このようなささいなことすら難しいと感じたのなら、
それこそがすでに自我が肥大化しているサインです。

人に何かしてもらっても当然と思い、
自分は感謝される側だと無意識に感じているのかもしれません。

だからこそ、どんなに小さなことでもいい、
一つ絞り出してみてください。たった一行でいいのです。

それを毎日続ける。

すると、不思議と心が静かになっていきます。
自分が誰かの力を借りて生きているという実感が、
少しずつ戻ってくるのです。

もしあなたが今、人間関係に違和感を感じていたり、
なぜか空気が重く感じる場面が増えているなら、
今こそ自我という敵に向き合うときかもしれません。
感謝を習慣にすることが、その第一歩です。

“ありがとう”を一日一回、自分のために書いてみましょう。
それが、あなたの心を守り、周囲とのつながりを取り戻し、
謙虚さを育む最高の自己啓発になります。