皮算用で失敗する人

こんにちは。
毛利まさるです。

セールスにおいて、
売上目標を達成するためには計算が欠かせません。

どの案件が契約につながり、
どの顧客が継続利用してくれるのかを考えながら、
全体の売上を積み上げることは、営業戦略の基本です。

数値目標を意識し、
目標達成のために具体的なプランを立てることは、
営業として当然の仕事でしょう。

しかし、これはあくまでも机上での話です。

実際にお客さんと向き合う場面で、
こうした計算を表に出してしまうと、
思わぬ落とし穴にはまることになります。

商談中に「この案件が契約になれば、今月のノルマが達成できる」
「この顧客が継続してくれれば、売上が安定する」
といったことを考えてしまうのは、人間として自然なことです。

しかし、こうした皮算用をしてしまうと、
あなたの表情や態度に微妙な変化が生まれてしまいます。

契約につながらなそうだと落胆し、
契約の可能性が高まるとウキウキした様子を見せてしまう。
こうした些細な変化も、相手は敏感に感じ取るものです。

お客さんは、自分の利益を最優先に考えています。

営業担当者の売上目標やノルマ達成など、全く関係のない話です。
にもかかわらず、あなたが契約の可能性に一喜一憂していると、
その「欲」が相手に伝わってしまいます。

そして、
「この人は自分のことを考えているのではなく、
 自分の売上のことを考えているのでは?」
と不信感を抱かれる原因になりかねません。

では、どうすればこの問題を防ぐことができるのでしょうか?

それは、目の前の顧客に集中することです。

商談の場では、売上目標のことは一旦忘れましょう。
お客さんの話をしっかり聞き、
本当に求めているものを理解することに徹してください。

顧客の課題を解決することに集中すれば、
自然と信頼関係が生まれ、
結果として契約につながるのです。

皮算用をするな、とは言いません。
営業として計算することは必要です。

ただ、それをお客さんの前で考えたり、
表情に出したりしてはいけないのです。

商談の場では、自分の目標よりも
相手の課題解決にフォーカスしましょう。
結果として、売上は後からついてくるものなのです。