ワークライフバランスの残酷な真実

こんにちは。
毛利まさるです。

ワークライフバランスという言葉を聞くと
「仕事も趣味も充実させることが大切だ」
と考える人が多いでしょう。

仕事で成果を出しつつ、プライベートも楽しむ。

理想的な人生の形に思えます。
この考え方自体は素晴らしいものですけど
現実はそんなに単純ではありません。

残酷な真実をお伝えすると
ワークライフバランスは「長期的に目指すもの」であり、
最初から実現できるものではないのです。

もし、最初から完璧に両立できる人がいるとしたら
その人はもともと地頭が良いか、非常に器用なタイプでしょう。

たとえば、学生時代、授業を聞いただけで内容を覚え
ほとんど勉強しなくてもテストで高得点を取るような人。
しかし、そういった人は少数派です。

では、一般的な人がワークライフバランスを
実現しようとする場合、どうすればよいのでしょうか?

「どちらも全力でやれば、どちらも充実するはずだ」
と考える人もいます。
しかし、これは理想論にすぎません。

何かで卓越した結果を出そうとするならば
最初から両立を目指すのは現実的ではありません。

たとえば、プロのアスリートを想像してみてください。
彼らは一流のプレーヤーになるまで
私生活を犠牲にしてトレーニングに励みます。

最初から「練習もそこそこにして、趣味も楽しみたい」
と考える人がトップレベルに到達することはないでしょう。

仕事も同じです。
特にキャリアの初期は、一定期間
仕事に集中しなければならない時期があります。

もちろん、ずっと仕事漬けでいる必要はありません。

しかし、何かを得るためには
何かを犠牲にしなければならないという現実は避けられません。

このことを知らないまま
「仕事も趣味も完璧に両立させよう」とすると
どちらも中途半端になりかねません。

ワークライフバランスは素晴らしい考え方ですけど
最初から完璧に両立させるのは困難です。

何かを得るためには、何かを犠牲にする覚悟が必要です。
特にキャリアの初期や、新しいことに挑戦するときは
一時的に仕事を優先することも大切です。

大切なのは、どのタイミングで
何を優先するかを冷静に見極めること。

その視点を持つことで、最終的に充実した
ワークライフバランスを実現できるのではないでしょうか。