
こんにちは。
毛利まさるです。
ビジネスの世界では、「成功体験」がよく語られます。
どのようにして成果を出したのか、
どんな工夫をしたのか、
成功者の話は多くの人にとって魅力的です。
しかし、実は「失敗談」こそが、
より多くの人の心をつかむのをご存じでしょうか?
失敗した経験は、その人の「物語」として価値を持ちます。
成功だけを語る人は、
どこか完璧すぎて共感を得にくいものです。
しかし、失敗談があると、
「この人も苦労してきたんだ」
「自分と同じように悩んだことがあるんだ」
と親近感が生まれます。
特にセールスの現場では、
顧客との信頼関係が何よりも重要です。
そのため、時には自分の過去の失敗を語ることで、
相手の心を開かせることができるのです。
たとえば、新人時代の営業で大きなミスをした話や、
意気揚々と提案したものの全く相手に響かなかった経験などは、
それ自体が貴重なネタになります。
失敗したからこそ学んだことがあり、
それを乗り越えたからこそ成長できた。
こうしたストーリーは、相手にとっても学びになりますし、
何よりも
「この人はただのセールスではなく、
一人の人間として誠実に向き合ってくれている」
と感じてもらえるのです。
セールスの世界では、完璧なプレゼンや
流れるようなトークよりも、
時には「泥臭さ」が求められます。
失敗を隠すのではなく、それを堂々と話せる人は、
むしろ信頼を勝ち取ることができます。
「私もかつてこんなミスをしました。
でも、そこから学びました。」
と伝えれば、相手はあなたをより身近に感じるでしょう。
ビジネスの世界では、敗を積み重ねた人ほど、
深みのある話ができるのです。
自分の失敗を恐れるのではなく、
それを「おいしいネタ」として活用することで、
より強い信頼関係を築くことができるでしょう。