慣れという名の悪魔

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたは、最初にセールスに携わったときのことを覚えていますか?
その結果、非常に緊張し、何をどう話していいのかわからず
不安でいっぱいだったと思います。

それでも、一生懸命に準備をし
何度も話す内容を練習し、商談に臨んだのではないでしょうか?

それは、「成功したい」「結果を出したい」という強い思いがあったからです。

しかし、時間が経ち、経験を積むにつれて
商談やプレゼンに対する「慣れ」が生まれてきます。

最初の頃のような緊張感は少なくなり
次第に準備にかける時間も減っていくでしょう。
この「慣れ」は、ある意味であなたが成長した証です。

以前は時間がかかった準備も
今では効率的にこなせるようになり
自信を持って商談に臨むことができるようになったからです。

しかし、それは同時に危険をはらんでいます。

あなたも、こういった経験はありませんか?
「このくらいで大丈夫だろう」と軽く見た結果
予想外の質問やお客様の反応に対応できず、失敗してしまったこと。

その結果、後で振り返ったときに
「もっと準備しておけばよかった」
と後悔したことがあるのではないでしょうか?

それは、「慣れ」がもたらす危険性です。

最初の頃は一生懸命だったのに
慣れてくると少しずつ気持ちが緩んでしまうことがあります。

そして、その「緩み」が失敗を引き寄せる原因になってしまうのです。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
それは、「慣れ」が、あなたの中で過信を生むからです。

セールスにおいて、「お客様に満足してもらいたい」
という気持ちはとても重要です。

しかし、慣れてくると
無意識のうちにその気持ちが薄れていくことがあります。

「これまで何度もやってきたから、今回も大丈夫だろう」
という考え方が、注意を怠る原因になり
結果としてお客様に対する配慮が足りなくなってしまうのです。

ですので、「慣れ」は成長の証である一方で
油断を招く悪魔でもあるのです。

たとえ何度も同じような商談を繰り返していたとしても
毎回新鮮な気持ちで臨むことが重要です。

特にセールスでは、相手は毎回違いますし、状況やニーズも異なります。
同じように見える商談でも、実際には全く異なる展開になることが多いのです。

この「慣れ」という悪魔に負けないためには
常に初心を忘れず、どんなに小さな商談でも
真剣に準備をする姿勢が必要です。

セールスにおける成功は、常に進化し続けることが求められます。
「慣れ」によって停滞してしまうことなく
常に新しい挑戦をしていく姿勢を持ち続けましょう。

それが、あなたのセールスキャリアをさらに高みへと導いてくれるはずです。
そして、その過程で「慣れという名の悪魔」に負けることなく
成功を手にすることができるのです。