親しみと憎しみの関係

こんにちは。
毛利まさるです。

今回は今回は「親しみと憎しみ」というテーマで
人間関係について紹介します。

仲間同士で親しみがあることは仕事において非常に重要です。
親しみやすい雰囲気を作ることで
コミュニケーションが円滑になり
チームとしての協力がしやすくなります。

あなたも、親しい同僚や上司と仕事をすることで
業務がスムーズに進むことを実感してきたことでしょう。

ところで、そんな親しい関係の同僚や上司と意見が対立したとき
その後の関係が一気に悪化した経験もあるのではないでしょうか?

これと似たことが家族や親友でも起きます。
たとえば、知り合い程度であれば別になんとも思わないことでも
あなたに近い存在の家族であれば
なんでそんなこともわからないんだよ!
とイライラしてしまいます。

こんなに一緒にいるんだから
それくらいわかってよ!
何度言ったらわかるんだよ!
と思ったことは何度もあるのではないでしょうか?

それもそのはずです。
親しみがあればあるほどその分裏返った時に苛立ちや憎しみとなるのです。

ここで「余桃の罪」という故事について紹介します。
晋の霊公(れいこう)が寵臣(ちょうあい)していた
弥子瑕(びしか)という美少年がいました。

霊公が弥子瑕と果樹園に出かけた時に
弥子瑕が食べた桃があまりに美味しかったので
その食べかけの桃を霊公に勧めたのです。

その行動に対して霊公はとても喜び
「とても君主想いの対応だ!」
と絶賛したのです。

しかし、いつしか霊公の興味が弥子瑕から離れた時に
色々なことが憎らしくなったのです。

そしてその桃に関する話も
「あいつはかつて自分に食べかけの桃を食わせた。
 なんという無礼な奴だ!けしからん!」
と評価が一変してしまい、処罰をしたのです。

おわかりでしょうか?
その時、良いと思われていたことも
親しみが薄れていくことで
そのまま憎しみへと変化をする可能性があるのです。

親しみがあるほど
裏返ったときにその分憎しみが強まることを意識し
日頃の感謝を忘れずにコミュニケーションを重視することで
良好な人間関係を継続してください。