
こんにちは。
毛利まさるです。
わかってくれると良いなぁ は伝わっていない
仕事をしていると「これくらい言わなくても相手は理解してくれるだろう」という気持ちになる瞬間があると思います。
特に気心の知れた同僚や部下とのやり取りでは、つい説明を省いてしまうことがあるでしょう。
しかし、その「わかってくれると良いな」という感覚は、実際には伝わっていないことがほとんどです。
人は他人の心を完全に読むことはできません。
だからこそ、自分の考えや判断を言葉にして説明することが大切なのです。
説明責任を果たすことの意味
ここで大切になるのが説明責任です。
説明責任と聞くと堅苦しく感じるかもしれませんけど、要は「自分の考えを他人にわかるように伝える」ということです。
仕事の場では特に、説明を怠ると誤解や不信感を生みやすくなります。
例えば、会議で「この方針でいきます」とだけ言って終われば、聞いている人は「なぜその結論なのか」がわからず不安を抱くでしょう。
説明責任を果たしていない状態は、自分にとっては当たり前の判断でも、相手にとっては唐突な結論にしか見えません。
その結果、理解されないどころか反発を招くこともあります。
だからこそ、自分を律するくらいの気持ちで「説明が足りているか」を問い直すことが必要です。
わかってくれるは甘え
「わかってくれると良いな」という考え方は、実は相手に理解を委ねてしまう甘えでもあります。
こちらが伝える努力を怠っているのに、相手に理解を求めるのは筋が通りません。
たとえ長く一緒に働いている仲間でも、頭の中を読めるわけではないのです。
ここで思い出したいのは、仕事においての基本姿勢です。
説明するのは自分の責任であり、相手が理解できなかったら「相手が悪い」のではなく「自分の伝え方が不足していた」と捉えるくらいがちょうど良いのです。
これは厳しいように聞こえるかもしれませんが、実際にはこの意識を持つことで人間関係や仕事の成果は格段にスムーズになります。
説明は相手のためであり自分のためでもある
説明を丁寧にすることは、相手の理解を助けるだけでなく、自分自身の頭を整理することにもつながります。
自分の考えを言語化して初めて「あれ、自分でも理由を説明できていないな」と気づくことがあるからです。
これは仕事術として非常に重要です。
人に説明できるレベルまで考えを整理しておくと、意思決定の精度も上がり、結果として自信を持って仕事に臨めるようになります。
説明責任を果たすことは、実は自分自身を成長させるトレーニングでもあるのです。
自分を律するくらいでちょうど良い
説明は「ちょっと大げさかな」と思うくらいでちょうど良いのです。
なぜなら、自分が100%説明したつもりでも、相手に伝わるのはその一部に過ぎないからです。
だからこそ、説明責任を果たしていないと自分を律するくらいの意識が必要です。
その積み重ねが「伝わっていない」を「きちんと伝わった」に変えていきます。





