最悪の最悪を想定する

こんにちは。
毛利まさるです。

最悪の最悪を想定する

あなたは普段の仕事や日常で、「もしうまくいかなかったらどうしよう」と不安になることはありませんか。
人は未来が読めないからこそ、不安に飲み込まれやすい生き物です。
しかし、その不安を和らげる強力な方法のひとつが「最悪の最悪を想定する」という考え方です。

一見ネガティブに思えるかもしれませんけど、これは優れた仕事術の一つです。
なぜなら、最悪のシナリオを事前に描いておけば、多くの不確実性が整理され、「これ以上悪くならない」という安心感を得られるからです。
結果的に、不安を超えて冷静に行動できるようになります。

最悪の最悪はめったに起きない

「最悪を想定する」と聞くと、心配性のように思われがちです。
しかし実際には、私たちが想像する最悪のシナリオは、現実にはほとんど起きません。
例えば、プレゼンで資料が真っ白になるとか、上司に怒鳴られるとか、最悪の場合をいくつも頭に浮かべるでしょう。
しかし実際に経験するのは、「少し言葉が詰まった」「思ったより反応が薄かった」程度です。

つまり、想定した最悪の最悪は、実際の出来事と比べると大抵「過大評価された恐怖」に過ぎません。
このギャップに気づければ、目の前の出来事に過剰反応せず、落ち着いて対応できるようになります。

想定することで余裕が生まれる

最悪を考えることは、単なる心配ではなく準備です。
例えば、大事な会議で発表する場面を想定しましょう。
「もし資料が映らなかったら」「もし質問に答えられなかったら」といった状況を事前に想像し、
その対策を練っておけば、本番では余裕を持って行動できます。

最悪を考えていなければ、予期せぬトラブルに直面したときに慌てふためき、冷静さを失ってしまいます。
しかし最悪を想定していれば、「これも想定内」と自分に言い聞かせられるのです。
ここにこそ、この仕事術の強みがあります。

多少のことでは動じなくなる

「最悪の最悪」を考えていると、実際に起きる出来事が相対的に軽く感じられます。
例えば、もし頭の中で「プロジェクターが壊れて発表が全部中止になる」という最悪のケースを想像していたら、
当日「一枚スライドがうまく表示されない」程度のトラブルは大したことではありません。

つまり、最悪を想定することで「心のクッション」が作られるのです。
人は不安の中で最も苦しむのは「予期しないことが起きた瞬間」です。
しかし、想定しておけば予期しないことは減り、多少の困難にはびくつかなくなります。