
こんにちは。
毛利まさるです。
自分で立てた目標があるのに、いざ取り組もうとすると
「何から始めればいいのかわからない」と立ち止まってしまうことはないでしょうか?
学生時代であればテストの点数や偏差値のように目に見える指標があったものの、
社会人になるとそのような明確な道標がないことが多くなります。
特に仕事で成果を出そうとすると、売上目標のように数値で追えるものもありますけど、それ以外の取り組みは形が見えにくい。
そんな時に役立つのが「ラフスケッチの発想」であり、これはシンプルでありながら非常に強力な仕事術です。
ラフスケッチ思考とは何か
ラフスケッチとは、いきなり完璧な設計図を描くのではなく、まずはざっくりとした輪郭を描き出すことを指します。
たとえば「組織で売上一番になりたい」という目標を立てたとします。
その場合、まず必要なのは「いくら売れば一番になれるのか?」というおおまかな数値を出すことです。
そのうえで、同僚との差分を見極め、自分に足りない部分は何かを洗い出します。
そして過去の失敗要因を振り返りながら、「だいたいこうすれば良さそうだ」という方向性を決める。
これがラフスケッチの第一歩です。
重要なのは、最初から詳細にこだわらないことです。
細かく完璧に計画を立てようとすると、むしろ不安やプレッシャーが先に来てしまい、動き出せなくなることが多いからです。
まずは大きな枠組みを描くことで、自分の頭の中に「進むべき方向の地図」ができあがり、その後に細部を肉付けしていけば良いのです。
目標をラフスケッチする効果
ラフスケッチの大きな効果は、心理的ハードルを下げることにあります。
人は「不確実性」に対して強い不安を抱く生き物です。
未来がどうなるか見えないと足がすくみ、なかなか行動に移せない。
そこで、まずは「これくらいの方向性でやってみよう」というラフな形を描いておくことで、行動に移すきっかけをつかむことができます。
また、ラフスケッチには柔軟性が備わっています。
詳細に作り込んだ計画は、一度外部要因で崩れるとすべてを見直さなければなりません。
しかし、ラフスケッチであれば状況に応じて軌道修正が容易です。
これは現代のビジネスにおいて特に重要な要素です。
なぜなら、環境の変化は常に激しく、数ヶ月前に立てた詳細計画がそのまま通用するとは限らないからです。
ラフスケッチから生まれる行動力
仕事で成果を上げるために一番大切なのは「考え続けること」ではなく「動き続けること」です。
ラフスケッチを描あ
いておくと、「とりあえずここから始めてみよう」という小さな一歩を踏み出すことができます。
動き出してしまえば、周囲の反応や得られたデータをもとに次の修正が可能になります。
いわば「走りながら考える」ための土台をつくるのがラフスケッチなのです。
この発想は芸術家だけでなく、ビジネスの世界でも応用できます。
たとえば経営者や起業家が新規事業を考える際、いきなり完成形のビジネスモデルを描くのではなく、
まずは「こういう市場で、こういう価値を出したい」というラフスケッチから始めるのです。
そこから市場調査や試験導入を重ねながら肉付けしていく。これが大きな成功につながります。
ラフスケッチと自己成長
ラフスケッチを描く習慣は、自己成長にも直結します。
自分の目標をラフに描き、振り返り、修正していく。
このプロセスを繰り返すことで「自分は前に進んでいる」という実感を持ちやすくなります。
そして、自分で目標を作り、自分で進んだ軌跡を記録していくことが、あなたの自信につながっていくのです。





