
こんにちは。
毛利まさるです。
「いつかやろう」「いつか使うかも」と思ったまま放置してしまった経験はありませんか?
クローゼットの奥に眠る使いかけのノート、なんとなく取っておいた紙袋、便利そうだからと買ったキッチンツール。
あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか?
「これ、いつか使うかも」
「そのうち必要になるかもしれない」
「今はタイミングじゃないから、またあとで」
そう思って保管したはずなのに、気づけば存在すら忘れていた。
この現象、実はモノだけの話ではありません。習慣化や行動の面でも、まったく同じことが起こるのです。
「いつかやろう」は永遠に来ない
仕事や勉強、健康、趣味、夢。どんな分野でも「いつかやろう」と思ったことがあるはずです。
たとえば「英語を勉強しよう」「早起きしよう」「筋トレを始めよう」といった決意。
しかし、「いつかやろう」と思ったことのうち、どれだけを実行に移せたでしょうか?
おそらく、多くは“やった気になっただけ”で終わっているはずです。
なぜなら、「いつか」という言葉には期限も目的もないからです。
締め切りのないタスクほど後回しになるように、「いつか」は先延ばしの温床になるのです。
「いつか使うかも」が溜めるモノとココロの澱
収納の中に「いつか使うかも」という理由で取っておいたモノが増えていくと、どうなるか。
それらは物理的にスペースを奪うだけでなく、視覚的・心理的にも負担になります。
本当に必要なものが取り出しにくくなり、「片づけなきゃ」というプレッシャーが積もっていく。
すると、今度は部屋が片づいていないことに対して自己嫌悪が生まれ、行動意欲すら低下してしまうのです。
この負のスパイラルは、習慣化にもブレーキをかけます。
身の回りの環境が混乱していると、思考も行動も雑になります。
つまり「いつか使うかも」を捨てられない人は、「いつかやろう」も実行できない状態に陥りやすいのです。
「出番」を決めるだけで、モノも行動も生き返る
では、どうすればこの「いつか」問題から脱却できるのでしょうか?
答えはとてもシンプルです。
それは、「出番」をはっきりと決めることです。
たとえば、ノートを「来週の打ち合わせ用」と決めてバッグに入れる。
筋トレは「毎週月・水・金の朝7時に10分だけ」と決める。
こうすることで、“いつか”は“今”に変わります。
ポイントは、「とりあえずやる」のではなく、具体的な時間・頻度・使い道を明確に決めること。
そうすれば、行動はぐっと習慣化しやすくなります。
小さな決断が、習慣をつくる
大切なのは、「思い立ったらすぐ始めよう」という一歩を踏み出すことではありません。
むしろ、「どう始めるかを、しっかり決めてから行動する」ことが本質です。
私自身、以前は「いつか読もう」と積ん読していた本が山ほどありました。
しかし、ある時ふと「朝の通勤電車の20分だけ読む」と決めたことで、どんどん読み進められるようになったのです。
習慣化において重要なのは、「意志」ではなく「設計」です。
“やる気”は波がある。しかし“決めごと”には波がありません。
だからこそ、「いつかやろう」は「〇〇の時にやる」に変換することが大切なのです。