“味方”のフリをした人に足をすくわれないために 社内営業で築く本当の信頼関係

こんにちは。
毛利まさるです。

「この人、本当に味方なのかな?」と感じた経験はありませんか?

仕事で成果が出はじめたとき。
数字が伸びた、上司に褒められた、社内で存在感が出てきた。

そんなとき、あなたの周りに急に近づいてくる人が増えてきた……
そんな経験はありませんか?

もちろん、「あなたから学びたい」「一緒に頑張りたい」と思ってくれる人もいるはずです。

しかし残念ながら、全員がそうではありません。
なかにはあなたの実力や立場に“便乗”したいだけの人もいるのが現実です。

今回は、そんな環境のなかで本当の味方を見極める方法、
そして信頼関係を築くための「社内営業」の考え方についてお伝えします。

トップセールスになったときに起きること

成果が出ると、人は変わります。そして、周囲も変わります。

これは私自身の経験です。あるプロジェクトで成果が認められ、社内報にも取り上げられたころから、
急に話しかけられることが増えました。
それまでは一言も交わしたことのない先輩が、「さすがですね」「尊敬してます」と言ってくるようになったのです。

その言葉を素直に受け止められたらいいのですけど、なぜか“違和感”が残ることもある。

それが後に、嫉妬や足の引っ張り、陰口といった形で表れてしまった……
そんな苦い経験もあります。

この出来事から私が学んだこと。それは、「具体性のない誉め言葉には注意」ということです。

「凄いですね!」だけで終わる人には要注意

「すごいですね!」
「憧れます!」
「尊敬してます!」

一見すると好意的な言葉に見えます。もちろん、そういった言葉が嬉しくないわけではありません。

しかし、それだけで終わってしまう場合
その人が何を見て、どこを学びたいのかが見えない場合、その言葉は“表面的な好意”の可能性が高いのです。

本当にあなたのことをリスペクトしている人は、具体的にあなたの行動や考え方について話をしてくれます。そして、それを自分の行動に落とし込み、実践します。

たとえば、「あの会議でのプレゼンの進め方、メモして今週の商談で真似してみました」
といった具体的なリアクションをする人です。こういう人は本物の味方候補です。

味方を見極めるには「行動」に注目する

人の“本気”は、言葉ではなく行動に現れます。

私がある後輩を「味方だ」と確信したのは、彼が私のアドバイスを丁寧にメモし、
その週の営業活動にすぐ取り入れていたからです。
後日「毛利さんの言っていたこと、実践してみたらこんな成果が出ました!」と笑顔で報告してくれました。

逆に、社内で「教えてください!」と言ってくるものの、実際には何も行動に移さず、
「なんとなく近くにいるだけ」という人もいました。

そういう人に限って、こちらが少し結果が出せないと、どこかにいってしまうんですよね……。

だからこそ、言葉ではなく行動を観察してください。味方を見極める大きなヒントになります。

社内営業=信頼を築く“見えない仕事”

社内で信頼を得るためには、単に成果を出すだけでは不十分です。

むしろ、地道に誠実なやりとりを重ね、周囲からの信頼を得る努力
つまり「社内営業」こそが大切です。

たとえば、上司への報告を少し丁寧にしたり、他部署との連携で一歩踏み込んで気配りをしたり。

これらは地味なようで、信頼の積み上げになります。

そして、そうした姿勢を見てくれている人こそが、あなたの味方になってくれます。

「あなたが言うなら協力するよ」と言ってくれるのは、日頃の信頼があってこそです。