
こんにちは。
毛利まさるです。
「やった方がいいのはわかってる。でも、不安…」そんな経験はありませんか?
「新しいセールストーク、効果があるのは分かる。だけど、実際に使うのはちょっと怖い」
「提案して断られたらどうしよう…」
「お客様の反応が読めないから、つい無難な話しかできない」
そう感じること、ありますよね。
この“やればよさそうだけど、不安”という状況。
これはセールスメンタルにとって、最大のブレーキです。
でも、ここにちょっとした“コツ”を取り入れるだけで、スッと前に進めるようになります。
今回はその鍵となる、「不安の材料を分解する」という考え方を紹介します。
不安って、実は「漠然としてるから」怖い
そもそも私たちは、なぜ不安になるのでしょうか?
それは、目の前にある“正体不明の影”に対して、無意識にブレーキをかけているからです。
たとえば、「この提案をしてみよう」と思った時、
- お客様に怒られるかも
- 断られるかも
- 嫌われるかも
…といった曖昧なイメージが一気に浮かびます。
しかし、それらはまだ“起きていないこと”。
しかも“なんとなく”怖いというレベルの話です。
この「なんとなく」が、不安の正体なのです。
だからこそ、最初にやるべきことは「不安を言語化する」ことです。
不安は“分解”すれば、小さくなる
「不安は紙に書き出せ」とよく言われますが、それにはちゃんと理由があります。
頭の中でグルグルしている状態だと、不安は無限に増殖します。
しかし書き出すことで、“それが何か”を見える形にすることができます。
たとえば、こんな感じで分解してみてください。
「提案が怖い」→「何が怖い?」→「断られるのが怖い」
→「なぜ断られるのが怖い?」→「自分が否定される気がする」
ここまでくると、ただの「提案が怖い」が、「自己肯定感の問題」であることに気づけます。
つまり、不安とは自分の心の奥底にある“別の問題”が投影された結果ということです。
分解したら、“対処”が見えてくる
たとえば、「上司に話しかけるのが怖い」という不安があるとしましょう。
ここで「話しかけるのが怖い」という大きな塊ではなく、
- そもそも、何を話すのが不安なのか?
- どんなタイミングが嫌なのか?
- 具体的に、過去に何があって苦手意識を持ったのか?
これを一つずつ分解していくことで、
「実は、たった一度怒られた経験がトラウマになっていた」などの事実が浮かび上がります。
そして、そこに気づけば、今の上司は違う人だとか、今は自分がちゃんと準備しているとか、
現実的な対処法も見えてくる。
つまり、不安は“整理すれば乗り越えられる”ものに変わっていくのです。
「不安」とは、実は未来を良くしたい証拠
「不安だ」という感情は、実は「より良くしたい」という想いの裏返しです。
行動しようとするからこそ怖くなる。
もし本当にやる気もなかったら、そもそも“不安”なんて生まれないからです。
不安を持っているあなたは、変わりたいという強い意志をすでに持っている証拠です。
あとは、その感情とどう向き合うか、それだけなのです。