嫌な出来事は“レモネード”に変えられる:レジリエンスを鍛える思考法

こんにちは。
毛利まさるです。

「どうしてこんなことが起きるんだろう…」
「また、最悪な展開になった…」

そんなふうに感じた経験、ありませんか?

人生は、酸っぱいレモンのような出来事の連続です。
予想外のクレーム、理不尽な評価、思うように進まない案件。
がんばっているはずなのに、思ったように報われない。心が折れそうになることもありますよね。

であるものの、その“レモン”をどう扱うかで、未来は大きく変わっていくのです。

今日はそんな「レモネード思考」についてのお話です。

「レモネードにすればよい」とは?

エフェクチエーションという考え方をご存知でしょうか?

これは起業家の思考法のひとつで、「起きたことを前提に、今あるリソースで前に進む」考え方です。
その中でも特に有名なのが、「レモンがあるならレモネードにすればいい」というもの。

つまり、「酸っぱい」「想定外」「苦しい」と思えるような出来事も、
工夫次第で“価値”あるものに変えられるということです。

トップセールスたちは、このマインドセットを日々の中で自然に使っています。
失敗やクレーム、うまくいかなかったプレゼンさえも、
「この経験から何を学ぶか」「この状況で活かせる方法は何か?」と、
自分なりの“レモネード”に変えているのです。

レモンをレモネードに変える問い

では、どうやってこの思考を実践すれば良いのでしょうか?

ポイントは、出来事に意味を与える“問い”を持つことです。

たとえば、こんな風に自分に問いかけてみてください。

「この出来事は、自分に何を教えようとしているのか?
「このレモン(問題)をレモネードに変えるとしたら、どうしたらいい?」
「この体験が、未来の自分にとって“武器”になるとしたら、どこにヒントがあるか?」

このように自分に問いかけることで、ただの嫌な出来事が、“経験”という名の資産”に変わるのです。

「できごと」そのものではなく、「意味づけ」で人生は変わる

同じ出来事でも、落ち込んで終わる人と、そこから学びを得る人がいます。

この差を生むのが、レモネード思考=レジリエンスです。

たとえば、お客様に提案を断られたとします。
それを「自分の提案力がなかった」と自分を責めるのか、
「お客様のニーズと自分のアプローチがズレていた」と冷静に振り返り、次に活かすのか。

このとき、ただ一言「これはレモンだな。さて、どうやってレモネードにしようか?」
とつぶやいてみてください。

たったそれだけで、気持ちはふっと切り替わります。

自分を責めるループから、学びのループへと切り替わるのです。

トップセールスの強さは「跳ね返す力」

売上の波、顧客とのトラブル、社内の摩擦。どれも営業職なら避けて通れない道です。
しかし、そこで折れてしまう人と、跳ね返す人には、明確な違いがあります。

それが、「一度しゃがんでから跳ぶ」ことができる人かどうか

トップセールスは、実はよく落ち込みます。でも、長くは引きずらない。
なぜなら、レモンをレモネードにするスキルを持っているから。

「またひとつ経験値が増えたな」「この話、次の勉強会で使えるかも」
そんなふうに、目の前のレモンを価値に変換するクセがついているのです。