
こんにちは。
毛利まさるです。
「これくらい普通にできて当然でしょ」
「何度言えばわかるの?」
そんな言葉が、ふと頭に浮かんでしまった経験はありませんか?
相手の行動に対してイライラする。頼んだことが思い通りにいかなくて腹が立つ。
職場でも、家庭でも、学校でも、こうした「小さな怒り」は、
日々、あなたの心をじわじわと削っていきます。
であるもののその怒り、もしかしたら「あなたの中の当たり前」が原因かもしれません。
あなたの“当たり前”は、誰かにとっての“非常識”かもしれない
たとえば、「約束の時間は守るのが当然」と思っている人がいたとします。
しかし、その“当然”は、全員にとっての共通ルールではありません。
「5分くらいの遅れなら問題ない」と思っている人も、実際にはたくさんいるのです。
つまり、「当たり前だろ」と思っていることの多くは、あなたが勝手に設定した“期待”にすぎないということ。
これはとても大切な視点です。
相手が悪いとか、あなたが悪いとか、そういう話ではありません。
ただ、腹が立つという感情は、相手が何かをしたからではなく、
「あなたが期待した通りに動かなかったから」起きている感情なのです。
怒りの裏側には「期待」がある
人に対してイラッとしたとき、まず立ち止まってこう考えてみてください。
「いま、自分は何を期待していたんだろう?」と。
時間を守ってくれるはず。
報告をちゃんとしてくれるはず。
言わなくても察してくれるはず。
こうした「はず」は、すべてあなたの頭の中でだけ成立している期待です。
そして、期待というのは“勝手に”しているものです。
つまり、相手に腹を立てる前に、自分の中にある「勝手な期待」と向き合うことが大切なのです。
それに気づくことが、レジリエンスの第一歩
レジリエンスとは、精神的な回復力のことを指します。
失敗やストレス、ショックな出来事に直面しても、立ち直る力。
そしてその土台になるのが、「感情のコントロール力」です。
相手にイライラしっぱなしで、ずっと引きずってしまうのは、感情の波に巻き込まれてしまっている状態。
であるものの、「これは自分の中で起きている感情だ」と客観視できた瞬間から、
その波に飲まれずに、上手に“乗る”ことができるようになります。
この切り替えこそが、現代社会をしなやかに生きるために必要なレジリエンスです。
「相手が変わらないなら、自分の受け止め方を変える」
もちろん、相手が100%間違っていることもあるでしょう。
しかし、そのたびに感情を爆発させていたら、あなたの心が先にすり減ってしまいます。
だからこそ、必要なのは「変えられない相手に対して、どう自分の受け止め方を変えるか」という視点。
「まあ、こういう人もいるよな」
「自分が望んだ通りじゃなかったけど、それもひとつの学びか」
こう思えたとき、あなたは「人に対する当たり前で疲れる」という状態から抜け出せるのです。
そして、自分の感情に飲まれずに、しなやかに立て直せる人こそが、“強い人”なのです。





