気持ちを切り替えるために、まず“吐き出す”:自己啓発に効く感情の整理術

こんにちは。
毛利まさるです。

「いつまでも気持ちを引きずってしまう…」

そんな経験はありませんか?

たとえば仕事でミスをしたとき。
あるいは人間関係でもやもやしたとき。

頭では「切り替えなきゃ」とわかっているのに、心がついてこない。
口では「大丈夫」と言っても、心の中ではその出来事がグルグルと回っている。
そんな日が続くと、心の疲労はどんどん蓄積していきます。

であるものの、ここで「気合でどうにかしよう」としても無理があります。
気持ちの切り替えは、精神論ではなく技術です。
そしてその技術の中でも、私が大事だと思っているのが、「吐き出すこと」です。

切り替えのスタートは“感情の掃き出し”

「毎回、気持ちを切り替えられる人ってメンタル強すぎない?」

そんなふうに思ったことがあるかもしれません。
しかし、実は彼らが特別な鋼の心を持っているわけではないのです。
うまく感情を吐き出す習慣を持っている、ただそれだけなのです。

まずやるべきは、「心の中の言葉を、外に出すこと」。とりあえず語る。
とりあえず書く。そうすると不思議と気持ちがスッと軽くなることがあります。

なぜか?それは、感情は“外に出ると整う”からです。

人に話すことは、自分へのカウンセリングになる

誰かに話しているとき、相手が何か特別なアドバイスをくれなくても、
気持ちがスッキリした経験はないでしょうか?

「そうだよね、わかるよ」と相づちを打ってもらえるだけで、何かがスーッと抜けていく。
実はこれ、相手に話しているようでいて、自分で自分を整理している状態なのです。

つまり、吐き出すことは自己対話でもあります。
話しながら、自分の気持ちがどこで引っかかっていたのかに気づける。
それだけで、気持ちは前に向いていくのです。

書きなぐる。それも立派な自己啓発のひとつ

「話す相手がいない」「なんとなく話すのが億劫だ」

そんなときは、書けばいいのです。メモ帳でも、スマホでも、裏紙でも何でもいい。

とにかく、思っていることをぐちゃぐちゃのまま書いてください。まとまってなくていい。
乱暴な言葉でもいい。とりあえず書く。それが、あなた自身の“浄化”になります

これは感情の“デトックス”です。

そして、その文章を見返して、「なんでこんなことで悩んでたんだろう」と笑えたら、
その瞬間に気持ちは切り替わっているのです。

気持ちを切り替えるのは、冷たくなることではない

よく「切り替えるってことは、感情を捨てること?」と思われることがあります。
であるものの、私はそうは思いません。
切り替えるとは、感情を一度大切に扱った上で、前に進むことです。

感情を無視するのではなく、「一度、ちゃんと感じてあげる」「ちゃんと整理してあげる」ことで、
初めて気持ちは動きます。
スイッチのようにポチッと変わるわけではなく、
“流れが変わる”ように、徐々に切り替わっていくのです。