
こんにちは。
毛利まさるです。
「そんなに自信満々なのに、中身がともなってないよね?」
そう言われた経験はありませんか?」
その言葉は、胸に突き刺さるものがあります。
たとえ演技でも、堂々と振る舞ってきたつもりなのに、
その“自信”が表面的だと見抜かれていたと気づいた瞬間、
人は大きく動揺します。
そして、「もうどう振る舞えばいいのか分からない」と、
自信を持とうとすることすら怖くなってしまうのです。
であるものの、「自信があるように振る舞うこと」
は決して悪いことではありません。
むしろ、最初の一歩としてはとても重要です。
特にセールスの世界では、自信のある態度=信頼感の源になることも多く、
最初から堂々と振る舞えることは、一定の成果を引き寄せます。
しかし、ここで気をつけなければいけないのは、
「自信がある“ふり”を続けること」と
「本当の自信を内側から築いていくこと」
はまったく別物だという点です。
セールスの現場で成果を出す人の多くは、
最初は“自信があるように見せる”ことから始めています。
けれど、その状態が長く続くと、
自分の中で「また誤魔化さなきゃいけない」
「バレないように立ち回らないといけない」
というストレスが徐々に積み重なっていきます。
では、どうすれば本当の意味での“自信”に近づけるのでしょうか。
その答えは、「一点突破」です。
つまり、“ここだけは自信を持って言える”という領域を明確にし、
その範囲を徐々に広げていくことが鍵なのです。
すべてに自信を持とうとする必要はありません。
むしろ、そんな人間はどこにもいません。
たとえば、あなたが扱っている商品の中で、
「このサービスの価格設計は他社より圧倒的に優れています」
と自信を持って言えるのであれば、
そこを“核”に据えて営業トークを組み立てれば良いのです。
その核があるだけで、あなたの態度や言葉には“芯”が通り、
相手からの信頼感も自然と高まります。
そして、その一点を繰り返し語る中で、
やがて他の領域にも自信が芽生え始めるのです。
これが、“自信があるように見せる”段階から
“本当に自信がある”状態への橋渡しです。
セールスメンタルとは、失敗を恐れない強さや、
何度でも立ち上がるしなやかさを指すものであると同時に、
自分の内側にある“確かな部分”を知っていることでもあります。
その確かな一点が、他のすべてを支える支柱となるのです。
だからこそ、自信を持って言える“一言”を探してください。
そして、それを繰り返し伝えてください。
その一点が、あなた自身を支え、広げていく起点となります。
“ふり”は悪ではありません。ただし、ふり続けるのではなく、
“本物の核”を持つこと。そしてその核を育てていく意志が、
あなたのセールスメンタルを磨き上げていくのです。