まずは疑問から

こんにちは。
毛利まさるです。

ビジネス本を読み終えて満足感に浸っていたのに、
数日後に「結局、何が書いてあったか覚えていない」
という経験はありませんか?

その本から得た知識があなたのスキルや成果につながらず、
時間とお金を無駄にしていると感じたことはないでしょうか?
恥ずかしながら、私も何度もその経験があります。

ビジネス本を読み終わった後、
その場だけのテンションが上がって、
「よし、明日から実践しよう!」と意気込みます。
しかし実際には、何も身についていなかったのです。
結果として、時間とお金を使って得られたのは、
一時しのぎの気分向上でした。

なぜそうなってしまうのでしょうか。

実は、効果的な勉強法に取り組む上で最も重要なのは、
学習前の準備段階にあります。

ビジネス本を手に取る前に、
自分が解決したい問題や疑問が明確になっていなければ、
読書は単なる一時的な気分向上に終わってしまうのです。

効率的な勉強法の鍵は、
まず「なぜ学ぶのか」という目的意識を持つことです。
疑問を持たない人には知識が定着しないのです。

ビジネス書の内容を自分のものにするためには、
読む前に次のような疑問を持つことが効果的です。

「今の自分にはどんな課題があるか?」
「この本からどのような解決策を得たいのか?」
「学んだことをどのように実践に活かせるのか?」
このような具体的な疑問を持って読書に臨めば、
関連する情報に敏感になり、知識の吸収率が格段に上がります。

また、勉強法として効果的なのは、読みながらメモをとることです。
自分の疑問や課題に関連する部分を重点的に記録し、
それを自分の言葉で言い換えてみることが重要です。

このプロセスによって、情報が長期記憶に定着しやすくなります。
さらに、学んだ内容を誰かに説明してみると、
理解度が飛躍的に向上します。

これは「フェインマン・テクニック」と呼ばれる勉強法で、
自分の言葉で他者に説明することで、
理解の浅い部分が明確になるためです。

ですから、効果的な勉強法の第一歩として、
まずはあなたの問題や疑問、課題を明確にしましょう。

それが明確になれば、あなたの脳は自然と
その解決策を求めて情報をフィルタリングし、
必要な知識を吸収するようになります。

何の準備もなく読書に臨むのではなく、
「この問題を解決したい」という明確な目的意識を持って
取り組むことで、あなたの学習効率は劇的に変わるはずです。

「まずは疑問から」という姿勢を持って、
これからの読書や学習に取り組んでみてはいかがでしょうか。
きっと、これまでとは違う成果が得られるはずです。