ボールは友達という考え

こんにちは。
毛利まさるです。

「大切なものをずっと身近に感じていたい」
そんな経験はありませんか?

たとえば、野球をしていた人ならグローブやバットを、
音楽をしていた人なら楽器を、
まるで身体の一部のように
扱えるようになりたいと思ったことがあるかもしれません。

それは、単なる道具ではなく、
自分と共に成長し続ける「友達」のような存在だからです。

私の好きな言葉に「ボールは友達」があります。

これは、世界的に有名なサッカー漫画『キャプテン翼』の
主人公、大空翼の名台詞です。

彼はサッカーボールをただの道具として扱うのではなく、
心を通わせるように接することで、
驚異的な技術を身につけていきました。

この言葉の本質は、単なるスポーツの話にとどまりません。

どんな分野でも、一流になる人は
自分の扱うものを「友達」のように大切にし、
信頼を置いているのです。

では、セールスにおいて
「ボール」となるものは何でしょうか?

それは「セールストーク」です。

トップセールスと呼ばれる人たちは、
セールストークを自分の一部のように扱い、
それを磨き続けることで成功を収めています。

優れたセールスパーソンは、
トークをただの言葉の羅列とは考えません。

会話のキャッチボールを楽しみながら、
相手の心を引きつけることができるのです。

たとえば、スポーツ選手が
日々練習して身体を鍛えるように、
彼らは日々の営業の中でセールストークを磨き続けています。

しかし、多くの人はセールストークを
「単なる仕事道具」としか見ていません。

だからこそ、言葉に温かみがなく、
相手に響かないのです。

もし、あなたが毎日の営業を
「義務」や「業務」とだけ考えているなら、
セールストークはあなたにとってまだ「友達」ではないのかもしれません。

「ボールは友達」と言うサッカー選手は、
ボールの動きを予測し、
まるで生きているかのようにコントロールします。

同じように、セールストークが「友達」になれば、
相手の反応を見ながら柔軟に会話を進めることができるのです。

セールストークを友達のように大切にするためには、
いくつかの心構えが必要です。

まず、常に新しい情報を取り入れ、成長し続けること。

次に、実際の商談で試しながら微調整を繰り返し、
自分に合った表現を磨くこと。

そして何より、相手のことを心から考え、
セールストークを単なる売り込みの手段ではなく、
価値を伝えるものとして扱うことです。

プロのピアニストが鍵盤を「単なる道具」とは思わないように、
優れたセールスパーソンもまた、
セールストークを「ただのセリフ」とは考えません。

それは、長年の付き合いを経て、
信頼し合う関係を築いてきた「友達」のような存在なのです。

あなたにとっての「ボール」は何でしょうか?

もしセールストークを「友達」にすることができたなら、
営業の現場は今よりずっと楽しく、充実したものになるはずです。