
こんにちは。
毛利まさるです。
あなたは、ビジネス書を読むときに
「時間がかかりすぎる」
と感じたことはありませんか?
本を開いても、一文一文をじっくり読み込んでしまい、
結局最後まで読み切れなかった
という経験があるかもしれません。
速読ができれば、もっと多くの知識を短時間で吸収できるのに、
と考えたことがあるのではないでしょうか。
速読とは単に文字を速く追うことではありません。
重要なのは、内容を素早く理解することです。
そして、その鍵を握るのが「専門用語の知識」なのです。
専門用語というのは、ある特定の分野の概念を
端的に表すために作られた言葉です。
例えば、「PDCA」という言葉は
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)」
というサイクルを指します。
ビジネスの世界では広く知られている言葉ですけど、
小学生にこの概念を説明しようとすると、
かなりの時間がかかるでしょう。
しかし、ビジネスの基礎知識がある人なら、
「PDCAを回す」と言えば、一瞬で意味を理解できます。
つまり、専門用語は、それ自体が多くの情報を
圧縮して持っているのです。
速読ができるかどうかは、この「圧縮された情報」を
どれだけ瞬時に解凍できるかにかかっています。
ビジネス書の内容を素早く理解するためには、
登場する専門用語を事前に知っておくことが重要です。
例えば、マーケティングの本を読んでいて、
「STP分析」という言葉が出てきたとします。
これを知らない人は、その説明を読むのに時間がかかります。
しかし、
「STP分析=市場をセグメント分けし、ターゲットを決め、
ポジショニングを行う手法」
という知識があれば、その部分を瞬時に理解し、
次の内容へと進むことができます。
言い換えれば、速読とは「文章を読むスピード」ではなく、
「理解するスピード」を上げることなのです。
そして、理解のスピードを決定するのが、知識の量なのです。
速読を習得するためには、単に「文字を速く読む」練習をするのではなく、
「専門用語を増やす」ことが大切です。
まず、自分がよく読むジャンルの専門用語をリストアップし、
それぞれの意味をしっかりと理解しましょう。
ビジネス書を読むなら、
「ROI」「KPI」「イノベーションのジレンマ」
などよく使われる言葉を押さえておくと、
内容の理解が格段に速くなります。
次に、読書の際に知らない言葉が出てきたら、
その場で調べる癖をつけましょう。
一度調べた言葉は、次に出てきたときには
スムーズに理解できるようになります。
そして、専門用語を使ったアウトプットも効果的です。
例えば、読んだ内容を要約するときに、
できるだけ専門用語を活用するようにすると、
その言葉が実践的に身につきます。
速読を身につけたいのであれば、
専門用語の知識を増やすことが近道です。
言葉の意味を知っていることで、
文章を瞬時に理解できるようになり、
結果として読書スピードが向上します。
これは、セールストークにも応用できる考え方であり、
専門用語を相手に合わせて適切に使うことで、
短時間で相手に伝わる話し方ができるようになります。
日頃から専門用語の理解を深め、知識の引き出しを増やしておくことが、
あなたの成長につながります。