
こんにちは。
毛利まさるです。
世の中には、業界ごとに専門用語が存在します。
専門用語は、その業界の関係者同士なら短い言葉で
複雑な事柄を伝えられる便利なものです。
しかし、その言葉を知らない人にとっては、
まったく別の意味に捉えられてしまうことがあります。
たとえば、ある医師が患者さんに
「悪性腫瘍です」と伝えたとします。
そのとき、患者はこう答えたそうです。
「良かったです。がんじゃなくて。」
ご存じの通り、「悪性腫瘍」と「がん」は
ほぼ同じ意味で使われています。
しかし、その知識がない患者さんにとっては、
「悪性腫瘍」と「がん」はまったく別物に思えたのです。
ウソのようで本当にあった話です。
しかし、このような誤解は決して珍しくありません。
セールスの現場でも、こうした状況はよく起こります。
営業担当者が「これはAPI連携でスムーズに動作します」
と説明しても、相手が「API」という言葉を知らなければ、
伝えたい意図が伝わらずに終わるかもしれません。
また、「ROIが改善できます」と言われても、
「ROI」という言葉の意味を知らない人にとっては、
その提案の価値が理解できないでしょう。
これは、コミュニケーションの本質を見失っている状態です。
では、どうすれば「伝わる言葉」を選べるのでしょうか。
一つの方法は、「相手の視点に立つ」ことです。
たとえば、相手がITの知識に乏しいのであれば、
難しい技術用語は避け、かみ砕いた言葉に置き換えて説明するのが効果的です。
「API連携」と言う代わりに
「このシステムは他のサービスとつなげて、一緒に動かせるんです」
と言い換えれば、よりイメージしやすくなります。
また、相手の表情や反応を注意深く観察するのも大切です。
目が泳いでいたり、返事が曖昧だったりする場合は、
話の内容が理解されていないサインかもしれません。
そうしたときは、言葉を変えて説明し直すことで、
より伝わりやすくなります。
伝えることにおいて最も大切なのは、
「あなたの伝えたい言葉をそのまま伝えること」ではなく、
「相手に理解してもらうこと」を最優先に考える姿勢です。
セールスマインドとは、顧客の立場に立ち、
相手の理解を最優先に行動することでもあります。
「伝えているようで伝わっていない」
そんな状況を避けるために、ぜひ今日から相手の視点に立ち、
わかりやすい言葉で伝えることを意識してみてください。
それが、真のコミュニケーション力を磨く第一歩なのです。