
こんにちは。
毛利まさるです。
本当に凄い人は、驚くほど謙虚であることが多いものです。
これは一見、意外に感じるかもしれません。
優れた実績や深い知識を持っている人ほど、
堂々と自信に満ちた振る舞いをするの
が普通だと考える人もいるからです。
中には「謙虚なふり」をしているだけの人もいるでしょう。
しかし、本当に凄い人は、見せかけではなく
心から謙虚であることが多いのです。
では、なぜそのような人が謙虚になれるのでしょうか?
その理由は、「自分の無力さ」を誰よりも理解しているからです。
どれだけ知識や経験を積んでも、世界は広く、
未知の領域が尽きることはありません。
真に優れた人は、自分が知っていることより、
知らないことのほうが圧倒的に多いという事実を深く理解しています。
その気づきが、彼らの謙虚さにつながるのです。
これを「認知的謙虚さ」と呼びます。
認知的謙虚さとは、自分が知っていることの限界を理解し、
知らないことが無限にあると認識できる力のことです。
つまり、本当に凄い人ほど、
自分が知っていることや成し遂げたことの大きさだけでなく、
同時に「まだ知らないこと」
「まだできないこと」の広さを痛感しているのです。
「私は特別に賢いわけではない。ただ、人よりも長く問題と向き合ってきただけだ。」
アルベルト・アインシュタイン
アインシュタインのような偉人でさえ、
こうした謙虚な姿勢を貫いていたのです。
ビジネスの現場でも、同じことが言えます。
たとえば、トップセールスの人が常に
「もっと良いやり方があるかもしれない」
「お客様が気づいていない課題があるかもしれない」
と考えている姿を見かけたことはありませんか?
それこそが「認知的謙虚さ」の表れです。
一方で、少し成功しただけで傲慢になる人は、
「自分の知識ややり方が正しい」と思い込んでしまいがちです。
その結果、柔軟な発想ができず、
新たな問題に直面したときに対応できなくなってしまうのです。
たとえば、ある営業担当者が「自分は顧客対応が得意だ」
と自信を持っていたとします。
けど、その人が一度成功体験に固執してしまうと、
新しい商材や市場の変化に対応できなくなることがあります。
自分のやり方だけに固執してしまい、
結果として成長が止まってしまうのです。
逆に、本当に凄い営業担当者は
「このやり方で成果が出たけど、
他にもっと良い方法があるかもしれない」と常に探求しています。
自分の成功を過信せず、さらに知識を深め、
学び続ける姿勢が、次の成果へとつながっていくのです。
ですから、もしあなたが「自分はもう十分やれている」
と感じる瞬間があったら、そこで立ち止まるのではなく、
「まだ知らないことがあるかもしれない」と考えてみてください。
その謙虚な姿勢こそが、真の成長へとつながるのです。