実体験の強さ

こんにちは。
毛利まさるです。

現代は情報があふれ、インターネットや本を通じて、
あらゆる知識が手に入る時代です。

調べればすぐに答えが見つかり、
まるで自分が経験したかのように話すこともできるでしょう。

たとえば、映画のあらすじを読めば、
物語の大筋や登場人物の関係性は理解できます。

飲食店のレビューを見れば、
そのお店の雰囲気や料理の特徴も把握できるでしょう。

けれど、ここで一度考えてみてください。
あらすじだけを読んで映画の感想を語る人と、
実際に映画を観た人の感想、
どちらの意見を聞きたいでしょうか?

また、飲食店のレビューを見て語る人と、
実際にそのお店に足を運んで食事をした人、
どちらの意見に説得力があるでしょうか?

多くの人が後者を選ぶはずです。
なぜなら、実体験から語る言葉には、
感情や臨場感が込められているからです。

あらすじだけでは伝わらない役者の演技の細やかさや、
映画館の空気感。レビューだけではわからない、
料理の香りやお店の接客の温かさ。
そうした「リアルな感覚」は、
実際に体験した人だからこそ伝えられるのです。

セールスの現場でも、実体験は非常に重要な武器になります。

たとえば、製品のスペックや機能はカタログを見れば説明できます。
けれど、実際にその製品を使ったときの
「便利さ」や「驚き」は、体験した人にしか語れません。

経験豊富なセールスが話題豊富なのは、
その裏に豊かな実体験があるからです。

さまざまな顧客と向き合い、トラブルを乗り越え、
成功や失敗を積み重ねてきたからこそ、
言葉に重みが生まれるのです。

実体験が強いのは、事実の伝達だけではありません。
自分の言葉で語るからこそ、
説得力が生まれ、聞き手の記憶に残るのです。

ですから、ぜひ実体験を大切にしてください。
どんなに小さな体験でも、そこから得た気づきや感情は、
誰かの心を動かす力になります。

知識や情報は、誰でも手に入れることができます。
けれど、実体験だけは、他人から借りることはできません。
セールスマインドを持つ人こそ、
「自らの体験」を武器にし、
その言葉で顧客の心をつかんでいくべきなのです。