こんにちは。
毛利まさるです。
芸人は日常の出来事から漫才やトークのネタを作り出しています。
何気ない日常の出来事を面白く語ることで
観客は共感し、思わず笑ってしまうのです。
この手法はセールスにも応用できます。
特に、複雑な内容を説明する際には
身近な出来事に例えることで、相手の理解度を高めることができます。
例えば、あなたが企業向けの新しいシステムを販売しているとしましょう。
導入までに半年かかると説明しても
相手にとっては長く感じられるかもしれません。
その場合、こう説明してみてください。
「たとえば、あなたの近所で建物を取り壊して
新しいマンションを建設しているのを見たことはありませんか?
どんなマンションを作るか設計した後
既存の建物を取り壊してから工事を進めます。
ですから、完成まで1年以上かかることもあります。
このシステムも同じように、最初に設計や準備を行い
それから導入していくので、半年ほどの時間がかかるのです。」
このようにたとえ話を活用することで
相手がイメージしやすくなり、納得感が生まれます。
また、日常生活に関係のある例を選ぶことで
専門的な話もぐっと分かりやすくなります。
セールストークにおいて
難しい概念をシンプルに伝えることは非常に重要です。
例えば、クラウドサービスの導入を説明する場合
「クラウドって結局何ですか?」
と聞かれることがあります。
そこで、
「スマホの写真を保存するのに、スマホ本体の容量ではなく
GoogleフォトやiCloudを使いますよね?
それと同じで、会社のデータも手元のパソコンではなく
クラウド上に保存することで、どこからでもアクセスできるようになります。」
と伝えると、専門用語を使わずに直感的に理解してもらえます。
また、価格の高さについての懸念を払拭する際にも、たとえ話は有効です。
「このシステムは少し高いですね」
と言われたときに
「例えば、安い靴と高い靴を比べてみてください
安い靴は最初はコストがかかりませんが
すぐに壊れてしまいます。
一方、高い靴は長持ちして
結果的にコストパフォーマンスが良くなります。
このシステムも同じで、初期投資は必要ですけど
長期的に見ると効率が上がり、コスト削減につながるのです。」
と説明すれば、価格以上の価値を伝えることができます。
セールストークの目的は
相手に「なるほど」と思わせることです。
そのためには、相手の頭の中に
具体的なイメージを浮かべさせる必要があります。
芸人のトークが面白いのは
聞き手が簡単に情景を思い浮かべられるからです。
同じように、営業トークでも
「日常生活の中の例えを使って、相手の頭の中に映像を作る」
ことを意識すると、より伝わりやすくなります。
セールスの本質は「相手に伝わること」です。
たとえ話を活用することで、複雑な説明もシンプルになり
相手にとっての理解度が大きく向上します。
芸人が日常の出来事をうまくネタにして観客を引き込むように
営業でも身近な事例を使うことで
より説得力のあるセールストークを展開できるのです。