こんにちは。
毛利まさるです。
あなたは会社の研修やビジネス書で
成功事例を学ぶ機会が多いのではないでしょうか?
その結果、「成功した人が言う通りにすれば、自分も同じように成功できる」
と考えたことがあるかもしれません。
しかし、それは少し危険な考え方です。
なぜならば、成功事例が
「たまたま成功したケース」かもしれないからです。
成功事例には、見えない落とし穴が隠れているのです。
成功事例の危うさは
「チャンピオンデータ」と呼ばれる考え方にあります。
たとえば、サイコロを振って
「6」が連続5回出たという事例があったとします。
その事例が紹介され
「この方法でサイコロを振れば、6が連続で出る」
という内容が示されたとしましょう。
では、それに再現性があるでしょうか?
もちろんありません。
サイコロを振って連続で「6」が出たのは
単なる偶然であって、再現可能な方法とは言えないのです。
このように、特定の偶然の成功ケースを
「成功レシピ」として紹介してしまうのが、チャンピオンデータの罠です。
世の中に出回っている成功事例は
このチャンピオンデータのケースが多いです。
どれだけ学んでも、単なる偶然に基づいた事例を模倣しても
自分の成功にはつながりにくいことを理解しておく必要があります。
それでは、なぜ成功事例に頼るだけでは不十分なのでしょうか?
それは、実際に成功するためには
失敗も含めた多くの経験が必要だからです。
成功した人ほど、多くの失敗を経験しています。
成功事例には表れない失敗のプロセスが
実際の成功率を高める大切な要素なのです。
うまくいく人は「チャンピオンデータ」だけでなく
失敗を通して学んできた知見を持っています。
だからこそ、彼らは失敗しにくい状況をつくることができ
結果的に成功の確率が高まるのです。
では、なぜ失敗が重要なのでしょうか?
それは、失敗によって
「成功しない条件」を理解するからです。
成功事例だけを見ていると、成功の条件ばかりに目が向いてしまい
失敗するリスクを見逃してしまいます。
失敗の経験、事例を知ることでどのような状況が失敗につながるのか
どうすればそれを避けられるのかが見えてくるのです。
つまり、失敗を予防するためのスキルが身についていきます。
セールスにおいて、偶然の成功に頼るのではなく
失敗から学ぶことで成長していく姿勢が必要です。
あなた自身の経験をもとに、成功と失敗をバランスよく取り入れ
独自のセールススタイルを築くことが、安定したビジネスの鍵となります。