マンモスの復活とセールス

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたはマンモスを復活させる方法をご存じですか?

近年、科学技術の発展により
絶滅した動物を蘇らせる
「ディエクスティンクション(de-extinction)」
という考えがあります。マンモスの復活もその一例です。

マンモスのDNAを解析し
現存する象のDNAと組み合わせることで
少しずつマンモスの特徴を持つ象を誕生させる。

そして、その象とさらにマンモスのDNAを掛け合わせることで
徐々にマンモスに近い個体を生み出していく。

このプロセスを繰り返せば、やがてマンモスが誕生する。
そう考えられています。

ですが、ここで一度立ち止まって考えてみましょう。

「私たちは、本当の生きたマンモスを知っているのでしょうか?」

実は、誰も生きているマンモスを見たことがありません。
であるならば、何をもって
「マンモスが復活した」と判断するのでしょうか?

例えば、外見だけがマンモスに似ていれば
それはマンモスなのでしょうか?

それとも、習性や気性、食べ物の嗜好まで
マンモスでなければならないのでしょうか?

どんなにDNAを掛け合わせても
結局のところそれは「マンモスっぽい象」なのです。

これは、私たちの仕事の仕方にも当てはまる話です。

あなたが「売れるセールスパーソンになりたい」と思ったとしましょう。

そのとき、あなたは「売れるセールスパーソンとは何か?」
を正しく理解していますか?

もし知らないまま、「成功していそうな要素」を少しずつ取り入れても
それは本当に「売れるセールスパーソン」になることにつながるのでしょうか?

マンモスを復活させるためには、
「本物のマンモスとは何か?」を知らなければなりません。

同じように、売れるセールスパーソンになりたいのであれば
「売れる人とはどんな人か?」を明確に理解しなければなりません。

例えば、トップセールスの真似をしようとして
次のようなことをする人がいます。

話し方をカリスマ的にしてみる
ブランドの腕時計や高級なスーツを身に着ける
最新のビジネステクニックを学ぶ

これらは本当に正しいのでしょうか?

少なくとも私の知っている一流のトップセールスは
ブランド品で身を固めるといった表面的なことはしていません。

本当に大切なのは、売れるセールスパーソンの本質を知ることです。
つまり、彼らの「思考」「行動」「価値観」を学び
それを自分に取り入れること。

マンモス復活の研究と同じように
「何を目指しているのか」を明確にしなければ
途中で迷走してしまうのです。

何かを目指すときには、
まず「本当に目指すべき姿」を明確にすること。

そこを見誤ると、どんなに努力しても
「マンモスっぽい象」にしかならないのです。

あなたが目指すものは
単なる「売れてそうなセールスパーソン」ではなく
「本物のトップセールス」です。

だからこそ、表面的なものに惑わされず
本質をしっかりと学び取ることが重要なのです。