こんにちは。
毛利まさるです。
セールスにおいて最も重要なスキルの一つは、
相手にわかりやすく説明する力です。
自分がどれだけ良い商品やサービスを提供していたとしても、
相手にその価値が伝わらなければ、商談は成功しません。
そこで役立つのが、
「かみ砕いて説明するスキル」です。
このスキルを磨く上で、意外な助けになるのが、
小学生の算数問題に登場する「つるかめ算」です。
つるかめ算は、一見すると単純な数学の問題に思えます。
しかし、その奥には「複雑な情報をわかりやすく整理して伝える」
というセールストークに通じる要素が隠れています。
つるかめ算とは、
「鶴と亀が合計で何匹いて、足の数がいくつ」という
条件から、それぞれの匹数を求める問題です。
たとえば、「鶴と亀が合わせて10匹いて、足の数が28本」という場合、
鶴と亀の数をどう計算するかを考えます。
この問題のポイントは、
一見すると複雑に見える情報を整理し、
公式や仮定を用いて解を導き出す点にあります。
つるかめ算を解くには、
「もし全部が鶴だったら……」
「もし全部が亀だったら……」
といった仮定を立て、それをもとに調整することで
答えを求めます。
このプロセスは、
セールストークを組み立てる際にも役立ちます。
例えば、複雑な商品の機能や特徴を伝えるとき、
すべてを一度に説明しようとすると、
相手は混乱してしまう可能性があります。
しかし、つるかめ算のように「仮定」を使うと、
相手にとってわかりやすく情報を整理できます。
「もしこの製品をAのように使ったら……」
「もしBの方法で活用したら……」
といった具体例を示すことで、
相手がイメージしやすくなり、
提案内容がより納得のいくものになるのです。
さらに、つるかめ算の説明を実際に人に教えることで、
自分の伝える力を鍛えることができます。
頭の中では理解しているつもりでも、
それを相手に伝えるとなると、
意外と難しいことに気づくはずです。
例えば、子どもに「つるかめ算」を教えてみると、
「どうしてそうなるの?」という質問に対して、
自分の考えをかみ砕いて説明しなければなりません。
これにより、情報の整理能力や表現力が磨かれ、
セールストークの質も向上します。
この練習を通じて得られるのは、
ただの説明力ではありません。
相手の視点に立ち、
「どのように伝えれば理解しやすいか?」を
考える習慣が身につくことです。
セールスでは、相手がどのような背景や知識を持っているか、
どの部分に興味を持つかを見極めることが重要です。
つるかめ算を教える経験は、
こうした「相手目線のスキル」を養う絶好の訓練になるのです。
ぜひ、小学生の参考書を手に取り、
つるかめ算を実際に教えることに挑戦してみてください。
その過程で得られる発見や気づきが、
あなたのセールストークに新たな力をもたらすはずです。
難しいことを簡単に説明できる営業担当者こそが、
信頼されるセールスパーソンとして成功を収めるのです。