『言うは易く行うは難し』を超える

こんにちは。
毛利まさるです。

「言うは易く行うは難し」を実感した瞬間

あなたは株で儲かる方法として「安い時に株を買って、高い時に売れば儲かるよ」と誰かに言われたことがありませんか?

それを聞いて、「そんなの当たり前じゃん」と思った人も多いでしょう。

確かにその通りです。

これは真実であるものの、それができれば誰もが大金持ちになっていますよね。

世の中にはこうした「言うは易く行うは難し」というものがあふれています。
頭ではわかっていても、実際に行動に移そうとすると難しくてなかなかうまくいかない。

それが現実です。

今回は、この「言うは易く行うは難し」という言葉を、セールスメインドという観点から見ていきましょう。

株とセールスの共通点

株式投資を例にとると、確かに安く買って高く売ることは理論的には簡単なことです。

しかし、なぜ実際には難しいのでしょうか?

それは、どのタイミングが本当に「安い」のか、どのタイミングが本当に「高い」のかが実際にはわからないからです。
市場の動きを予測することは非常に困難です。

だからこそ、多くの人は感情に振り回されてしまい、結果的にうまくいかないことが多いのです。

これと同じように、セールスの世界でも似たことがあります。

「お客さんにベネフィットを伝えれば売れる」という話を聞いたことはありませんか?

これもまた、確かにその通りです。

しかし実際にやってみると、簡単にはいかないことが多いですよね。

セールスにおける「難しさ」とは?

なぜ「ベネフィットを伝える」というシンプルなことが難しいのでしょうか?

それは、お客さんが本当に欲していることが何なのかを正確に掴むことが非常に難しいからです。

ベネフィットを伝えると言っても、一人一人のお客さんのニーズは違います。

ある人にとっては価格が重要であり、別の人にとっては品質やサービスが重要だったりします。
そのため、万人に通用するような「ベネフィットの伝え方」は存在しないのです。

では、どうすれば良いのでしょうか?ここで必要になるのが、より深く細かく考える力、つまりセールスメインドです。

細かく考えることで見える景色

「言うは易く行うは難し」を突破するためには、具体的かつ細かな視点で考える必要があります。

例えば、株の場合を考えてみましょう。

「安く買って高く売る」が難しいのであれば、短期的なトレードではなく、長期保有を選ぶ方が勝率が高まるかもしれません。

さらに、個別株よりもリスク分散できる投資信託の方が良いかもしれませんし、
その投資信託でも手数料が安いものを選ぶべきだと気づきます。

このように、一つの問題を細分化して考えることで、具体的な解決策が見えてきます。

セールスにおいても同様です。

お客さんにベネフィットを伝えるためには、
その人が抱えている一番の悩みは何なのか、
商品やサービスで具体的にどんな解決ができるのかを細かく掘り下げることが大切です。

セールスで成功するには、「言うは易く行うは難し」を心に刻み、細かく考え、行動し続けることが大切です。
ただ理論を理解するだけではなく、現実的に一つひとつ問題を分解し、実行可能なレベルまで落とし込んでいきましょう。