手段と目的を取り違えない思考法

こんにちは。
毛利まさるです。

今の時代、「AIを使わないと遅れる」「AIを使える営業が勝つ」といった言葉があふれています。
だからこそ、少しAIを触ってみて、「自分はAIを使っている」と安心する。

あなたはそんな経験はありませんか?

問題は能力ではなく、考え方のズレにある

なぜ、こんなことが起きてしまうのでしょうか。
それは手段と目的を取り違えてしまっているからです。

AIを使うこと自体が目的になってしまうと、本来達成したかったはずの営業成果や顧客価値が見えなくなるのです。
AIにより綺麗な文章、きれいなグラフは出来上がった。
それで満足してしまっているかもしれないのです。

AIは目的ではなく、成果に近づくための道具

営業の目的は、AIを使うことではありません。
顧客の課題を理解し、最適な提案をして、信頼関係を築くことです。
AIはそのための手段にすぎない。
ここを見誤ると、どれだけ最新ツールを使っても成果にはつながりません。

ですので、まず考えるべきなのは「自分は何を達成したいのか」なのです。

例えば、商談前の情報収集。AIを使って企業情報を要約させること自体がゴールではありません。
その情報を使って、どんな質問を投げかけ、相手の本音を引き出すかが重要です。
AIで資料を作っても、顧客の状況を無視した提案であれば意味がないのです。

目的が定まると、営業は一気にシンプルになる

まず、自分の営業における目的を言葉にしてみてください。
「今月、誰のどんな課題を解決したいのか」
「そのために自分は何をすべきか」。
これが明確になった瞬間、AIの使い方も自然と変わります。

AIは考えるための補助輪になり、あなた自身の判断を加速させる存在になる。
必要なのは、向かう方向を整えることです。
AIも、営業ノウハウも、すべてはそのための道具にすぎません。

「自分は何のために、この行動をしているのか」

そう自分に問いかけることから始めてみてください。
その問いが、あなたの営業を、そしてキャリアを、静かに前へと進めてくれます。