
こんにちは。
毛利まさるです。
資料が溜まると、なぜ仕事のスピードが落ちるのか
営業の現場では、気づけばデスクに資料の山ができてしまうことがあります。
一度読んだだけのもの、誰かから共有されたもの、いつか使うかもしれないと思い続けて捨てられないもの。
あなたのデスクにも、そんな紙の束が眠っているのではないでしょうか?
しかし、その資料たちが目の前に積み上がっているだけで、作業スピードは確実に落ちます。
なぜなら、必要なものがどれかを探すだけで思考が妨げられ、選択に余分なエネルギーが奪われるからです。
仕事をスムーズに進めたいのなら、まずこの“資料の渋滞”を解消することが大切です。
その資料、本当に必要なものですか?
一ヶ月に一度も開かなかった資料。
その存在価値は、実はほとんどゼロに近いのです。
「いつか使うかも」と思って残しておく気持ちはわかるものの、その“いつか”が来ることはほとんどありません。
使っていない資料がデスクにあるだけで「やらなきゃいけないことが残っている」
という無意識のストレスが生まれ、気づかないうちに集中力を奪われてしまいます。
実際、視界に入る情報量が多いほど、人の脳は疲れやすくなるとされています。
資料を置いておく理由が「不安だから」であれば、なおさら捨てるタイミングです。
不安ならPDF化すればいい——残す技術で前に進む
資料をすべて捨てるのが怖いと感じるなら、PDF化して保存しておけば十分です。
現代の仕事は、紙ではなくデータで管理できる時代です。
必要になればいつでも印刷できるのだから、紙で残す理由はほぼありません。
PDFにしておけば、検索もできるし、デスクのスペースも奪わない。
あなたが仕事に集中しやすくなる環境づくりにもつながります。
資料を紙で持ち続けることは、安心のようでいて、実はあなたの自由を奪っています。
捨てる勇気ではなく、“残し方を変える工夫”さえあれば、過剰な資料は必要ありません。
資料の山があなたの判断を邪魔する
資料が山積みになっている状態は、ただ散らかっているだけではありません。
実は意思決定の質にまで影響を及ぼします。
不要な資料が視界に入ると、脳はそのたびに「見る・見ない」「必要・不要」を判断します。
こうした小さな判断の積み重ねが思考を鈍らせ、本当に考えるべき営業戦略や顧客対応に使うべきエネルギーが削られてしまうのです。
デスクが整理されている営業担当者ほど成果が出やすいと言われるのは、この“判断負荷の減少”が大きく関わっています。
資料の山を手放すことは、自分の時間を取り戻すこと
使っていない資料は、あなたの思考と行動を確実に妨げます。
残しておきたい気持ちは理解できますが、それは未来への不安の表れであり、実際にはあなたが前へ進む力を奪う存在になっています。
一ヶ月触れなかった資料は、存在しないのと同じ。
不安が残るならPDFに変える。
これだけであなたのデスクは軽くなり、頭の中もクリアになります。
資料を手放すとは、過去を捨てることではありません。
未来の自分のために、余計な荷物を減らすことなのです。





