次になにをすればわからないのは現状の把握不足

こんにちは。
毛利まさるです。

何か問題が起こったとき
「次に何をすればいいかわからない」
と立ち止まってしまうことはないでしょうか?

仕事ができる人は、すぐに解決策を考え
次のアクションを迷いなく進めていきます

。一方で、自分は何をどうすればよいのかわからず
途方に暮れてしまう…。

そんな経験があるなら、それはスキル不足ではなく
「現状の把握ができていない」ことが原因かもしれません。

仕事術において最も重要なことの一つは
現状を正確に把握し、何が問題なのかを明確にすることです。

たとえば、小学生の頃に算数が苦手だったとします。

しかし、一口に算数が苦手といっても
分数の割り算が苦手なのか、体積の計算が苦手なのか
はたまた文章題の理解が苦手なのかによって
必要な対策はまったく異なります。

問題を解決するには
まず「どこに問題があるのか」を特定することが必要です。

これは仕事でもまったく同じことが言えます。

仕事で「次に何をすればいいのかわからない」と感じるとき
まずは冷静に現状を整理してみることが大切です。

なぜなら、状況が見えていないままでは
どんな選択肢があるのかすら判断できないからです。

たとえば、営業職の人が「なかなか契約が取れない」
と悩んでいるとします。しかし、その理由はさまざまです。

・商談相手のニーズを十分に理解できていない
・提案の内容が相手の課題に合っていない
・クロージングのタイミングを間違えている

このように、何が問題なのかを細かく分析しなければ
次に取るべき行動は見えてきません。

つまり、「次に何をすればいいのかわからない」というのは
問題の本質を理解できていない状態であり
現状の把握が不十分であることを意味するのです。

では、具体的にどうすれば現状を正しく把握できるのでしょうか?

それは「状況を客観的に整理する」ことです。

その方法の一つとして、以下のような手順を試してみてください。

1,問題を言語化する

まずは、自分が直面している問題をできるだけ具体的な言葉で書き出します。
「なんとなくうまくいかない」ではなく
「契約率が低い」「顧客からの反応が薄い」など
具体的に表現することが重要です。

2,要因を分解する

次に、「なぜこの問題が起こっているのか?」を考え
要因を細かく分解します。

たとえば、「契約率が低い」という問題なら
「提案内容に問題があるのか」
「顧客のニーズを引き出せていないのか」
「価格がネックになっているのか」など
可能性のある原因を洗い出してみます。

3,現状のデータを確認する

主観的な印象だけで判断するのではなく
データを活用することも重要です。

たとえば、営業成績が低迷しているなら
「何件の商談をしたのか」
「どのタイミングで顧客の反応が悪くなるのか」
などの数値を確認し、事実に基づいた分析を行います。

4,具体的なアクションを決める

現状を整理できたら、次に取るべきアクションを決めます。
このとき、「何を」「いつまでに」「どのように」
行うのかを明確にすることがポイントです。

漠然と「もっと頑張る」ではなく
「次回の商談では、顧客の課題を3つ以上ヒアリングする」
といった具体的な目標を設定します。

このように現状をしっかり把握できれば
次のアクションが自然と見えてきます。

焦るのではなく、一つずつ丁寧に状況を整理し
最適な行動を選び取ることで
仕事のスピードも成果も向上していくでしょう。