こんにちは。
毛利まさるです。
自分を落とせる人こそ強い
あなたは日常で、人からマウントを取られた経験はありませんか？
「自分はこんなにできる」「自分はすごい」という言葉を浴びせられると、聞いている側はどこか嫌な気持ちが残ります。
相手を下に見ようとする態度は、その場では一瞬の優越感を得られるかもしれないものの、長期的に信頼関係を築くことはできません。
一方で、「自分はこんなに失敗した」「自分はこんなにダメだった」と、自分の弱さやミスをあえてさらけ出せる人がいます。
すると不思議なことに、相手の心には親近感が芽生えるのです。
ここに、他人と差をつける仕事術の本質があります。
マウントの裏側にある不安
人がマウントを取る背景には、実は強い不安や劣等感があります。
自分の立場を守ろうとするあまり、相手に対して「自分の方が上だ」と示さずにはいられないのです。
しかし、この方法は一時的に自分を安心させる効果しかありません。
周囲の人は「この人は自分を守るために人を下げるのだ」と感じ、距離を置き始めます。
つまり、マウントを取ることは自己防衛であるものの、結果として自分を孤立させる原因になってしまうのです。
自分を落とせる人の魅力
反対に、自分の欠点や失敗を素直に語れる人は、なぜ魅力的に映るのでしょうか？
それは、相手に「自分と同じだ」という共感を与えるからです。
人は完璧な人間よりも、どこか不完全で人間味のある人に心を開きやすいのです。
例えば、会議で「これは自分の準備不足でした」と言える上司は、部下から信頼されます。
営業現場でも「実は前回は全然うまくいかなかったんです」と話せる営業マンの方が、顧客にとっては安心感があります。
この「自分を落とせる力」は、単なる謙遜ではなく、相手に心を開かせるための大切な仕事術なのです。
信頼は弱さから生まれる
心理学的にも、人は「自己開示」する相手に対して信頼感を抱きやすいと言われています。
自分の弱さや過去の失敗を見せることで、相手も心を開きやすくなるのです。
つまり、「強さを見せること」ではなく、「弱さを見せられること」こそが、本当の強さだといえます。
これができる人は、長期的な人間関係において圧倒的に有利です。
自分を落とせる人になるためのステップ
では、どうすれば自分を落とせる人になれるのでしょうか。ポイントは3つです。
- 小さな失敗から話す 「昨日寝坊してしまった」など、軽いエピソードから自己開示していく。
- 責任を認める 「準備不足でした」「確認不足でした」と自分の非を受け入れる姿勢を持つ。
- ユーモアを交える 自分の失敗を笑いに変えられる人は、周囲を安心させ、空気を和ませる。
これらを日常に取り入れることで、「あの人は話しやすい」と思ってもらえる存在になれます。
まとめ
人のマウントを取っても残るのは不快感だけです。
逆に、自分の弱さを認めて語れる人は信頼と親近感を集めます。
強さとは「相手より優れていること」ではなく、「自分の不完全さを見せられること」にあるのです。
