最初から完璧なトークは存在しない

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたは「商談で最初から完璧に話さなければならない」とプレッシャーを感じた経験はありませんか?

準備に時間をかけて資料を作り込み、話す内容を頭の中で何度もシミュレーションする。
それでも現場に出てみると、相手の反応が想定と違い、用意した言葉がしっくりこない。
そんな経験を持つ人は多いはずです。

実はここに大切な真実があります。
最初から完璧なセールストークなど存在しないのです。

完璧を目指すより修正を前提にする

営業の現場では、相手の表情や頷き方、目線の動きなど、細かな反応によって空気が変わります。
どれだけ準備しても、その場の流れによって「話し方を変える」ことが求められます。
つまり、セールストークとは完成された台本を披露するものではなく、現場で相手の反応を見ながら修正し、積み上げていくものなのです。

この考え方を受け入れると気持ちが楽になります。
「うまくいかなかったらどうしよう」と恐れる必要はなく、「その場で修正できる」という柔軟さを武器にできるのです。

フィードバックの積み重ねが本当のトークを作る

優秀な営業担当者は「現場での失敗」を恐れません。
むしろ失敗から学び、フィードバックを積み重ねてトークを磨いていきます。

最初の段階でトークが拙くても構わないのです。
重要なのは、そこから相手の反応を観察し、次回に活かすことです。

「この表現だと相手の目が輝いた」「この説明は退屈そうだった」など、一つひとつの反応が改善のヒントになります。
それをメモに残し、次の商談で修正を繰り返すことで、自分だけの「勝ちパターンのトーク」が出来上がっていくのです。

完璧主義は営業を止める

最初から完璧を目指そうとすると、逆に行動できなくなります。
商談の場に立つ前に「準備が足りない」と感じて延期したり、自分にダメ出しをして萎縮してしまったり。
これでは本来得られるはずの経験値が積み上がりません。

営業においては、未完成でもいいから現場に出て反応を得ることの方がはるかに価値があります。
机上の空論ではなく、相手の前で話すことでしか得られない学びがあるのです。