
こんにちは。
毛利まさるです。
やり取りの中で「お礼がないな」と感じてイラっとした経験はありませんか?
ちょっとしたやりとりで御礼がなかった時、自分が軽視されたような気持ちになり、腹が立つことがあるかもしれません。
そんな時に「お礼を言って当然だ」と思ってしまうのか、
それとも「相手が本当に失礼だ」と感じてしまうのか、
いずれにしても共通するのは、あなた自身の感情が揺さぶられてイラっとしてしまったという事実です。
そして、その感情が攻撃的な方向に傾くと、あなたの言葉や態度も自然と攻撃的になってしまう危険があるのです。
感情が攻撃的になる瞬間
人間関係において一番やっかいなのは「自分では正しい」と思える怒りです。
お礼を言わない相手が悪いのだから、自分の怒りは正当だと思い込みやすい。
しかし、ここに落とし穴があります。
正当だと感じた怒りほど修正しにくく、気づかぬうちに周囲にとげのある言葉を投げかけてしまうことがあるのです。
すると相手も防御的になり、関係が悪化する。
つまり、最初は「ちょっとしたお礼の有無」から始まったことが、仕事における協力関係を損なう大きな要因になってしまうのです。
「かわいそう」と思う転換
では、どうすれば感情を攻撃的にせずにすむのでしょうか。
ここで役に立つのが「かわいそうだと思う癖」です。
お礼を言えない人を見て、「なんで言わないんだ」と怒るのではなく、「お礼を言えないなんて、かわいそうだな」と思うのです。
こう考えることで、怒りの感情が憐みの感情へと転換されます。
憐みは攻撃的なエネルギーではなく、むしろ冷静さを取り戻させてくれる力になります。
セールスマインドにも通じる考え方
この癖はセールスマインドにもつながります。
セールスの現場では、自分が丁寧に説明したのに相手が無反応であったり、冷たい態度を取られたりすることが珍しくありません。
その時に「なぜこの人は聞かないんだ」と腹を立てるのではなく、
「この人は正しく感謝や共感を伝えられない、かわいそうだな」と思えば、あなたの態度は攻撃的ではなくなります。
結果的に相手も心を開きやすくなり、商談や関係構築にプラスに働くのです。
自分を守る仕事術
「かわいそう」と思うことは、相手を守るというよりも、自分を守るための仕事術です。
怒りは体力も精神力も奪います。
イラっとした時に「かわいそう」と心でつぶやくことで、不要なエネルギー消費を防ぎ、冷静さを保つことができます。
これは一種の感情のフィルターであり、長期的には自分の健康や成果にもつながります。





