トップセールスは“1文字”を疑う 成功を生むセールストークの細部設計

こんにちは。
毛利まさるです。

トークの細部が未来を変えるセールストークに宿る“1文字”の重み

「うまくいった。」「うまくいかなかった。」

そうやって一喜一憂して終わっていませんか?

それ、本当にもったいないのです。

なぜなら、トップセールスの人たちは「成功か失敗か」だけで終わらせることはありません。

「なぜうまくいったのか?」「なぜ伝わらなかったのか?」と、言葉のひとつひとつを分解するように振り返るのです。

まるで精密機械のように。まるでプロの職人のように。

トークの細部にこだわる。そこに、次の成功が待っているのです。

話の内容より“話し方”の重み

たとえば、商品の強みを伝えるとき。

「これ、すごく便利なんです」と言ったとしましょう。

一見、何の問題もないように見えます。しかしトップセールスは、ここで止まりません。

「“これ”って何?もっと具体的に言えなかったか?」
「“すごく”って、どれくらい?数字で伝えられなかったか?」
「“便利”って誰にとって?どんな場面で?」

こんなふうに、自分のトークを“言葉単位”で分解して検証するのです。

実際にトップセールスの人は、「〇〇という場面で、1日3時間の手間が10分になります」と言い換える。

たったこれだけで、相手の“想像力”が爆発的に働くのです。

「その言葉、本当に届いている?」と自問してみる

たとえば、「この提案は、御社のKPIにマッチしています」と言ったとします。

もし、相手の会社で“KPI”という言葉を使っていなかったとしたら?

その場合は、「“数字の目標”ですね」と、言い換えのパターンを持っておくことです。

このちょっとしたひと手間で、ぐっと空気が変わる瞬間があるんです。

トップセールスは、話法の“型”を持っている

「こういった感じで話しました」と抽象的に振り返るのではなく、

「冒頭で結論を出し、その理由を3点話した」「“もし〜なら〜”という仮定話法を使った」など、

具体的な話法の構造まで分析します。

この“型”を持っているかどうかが、話すたびに成長できる人と、同じミスを繰り返す人の分かれ道かもしれません。

成功と失敗を分けるのは“1文字”かもしれない

たとえば「御社の利益に貢献します」よりも「御社“に適した”の課題に貢献します」と言った方が、相手の目が変わることがあります。

この”に適した”というたった一語が、相手の中で「これは自分ごとだ」と感じさせる力を持っていたりするのです。

つまり、トークは文章ではなく“感情を動かす設計図”。

そのパーツがどれだけ緻密に組まれているかで、相手の動きが変わるということなんです。