営業に“秘策”はない。地道こそが最短の成功法則

こんにちは。
毛利まさるです。

「一発逆転の方法、どこかにないかな…」そんなふうに思った経験はありませんか?

営業成績が思うように伸びないとき。
自分だけ売れていない気がして焦っているとき。
そんなとき、誰もが一度は心のどこかで思ってしまいます。

ウルトラCな方法があったらな」と。

SNSを開けば「たった1ヶ月でトップセールスに!」というような派手なコピーが目に飛び込んできます。

「自分にもできるかも」「これさえやれば変われるかも」
と思ったあなた、その気持ちは痛いほどわかります。

しかし、だからこそ、今日この記事でお伝えしたい。
秘策を夢みないということの大切さを。

トップセールスは“飛び道具”で生まれていない

現実の世界では、トップセールスと呼ばれる人たちは魔法のようなテクニックで一夜にして成功したわけではありません。

どんなに華やかな結果の裏にも、地味で泥臭い積み重ねがあるのです。

朝早くから訪問先の準備をし、商談後には自分の伝え方を振り返り、失注の理由を真剣に考える。
成功している人たちは、そうした地道な努力を「当然のように」やり続けているのです。

秘策に頼らず、自分自身のセールスメンタルを鍛え抜いているからこそ、強いのです。

なぜ“楽して成功”に惹かれてしまうのか

人間は、痛みから逃げたい生き物です。「つらい」「苦しい」「時間がかかる」といったプロセスを避けたくなるのは自然なこと。
だからこそ、楽にうまくいく方法を探してしまうのです。

しかし、ここに落とし穴があります。

楽な方法に飛びつくと、「方法」ばかりを探して「実行」がおろそかになります。
行動しなければ成果は出ません。
しかし、方法探しに夢中になってしまうと、いつまでたっても前に進めないのです。

「ない」とわかれば、心は静かになる

実は、「秘策なんて存在しない」と本当に理解できた瞬間、心はスッと静かになります。

なぜなら、探すべきものが明確になるからです。
目の前の営業リスト、目の前のお客様、目の前の失敗。
それを一つひとつ誠実に扱っていくしかないと、腹をくくれるようになるのです。

そして、それこそが強いセールスマンのメンタルです。

実践すればするほど“普通”が“最強”になる

セールスの基本は、ヒアリング、課題解決、信頼構築です。

この3つを極めるには、日々の実践しかありません。
特別なテクニックではなく、“聞く”“伝える”“振り返る”といった基本動作を徹底的に磨いていく。

するとどうなるか?

他の誰かが「秘策」に飛びついている間に、あなたは「当たり前のことを当たり前にできる人」として、
着実に成果を出す人になっていくのです。

本当に必要なのは「秘策」ではなく「覚悟」

一度、自分に問いかけてみてください。

「なぜ、秘策を探してしまうのか?」と。

もし、今の自分の実力を直視するのが怖くて、近道を探しているのだとしたら、その恐れに気づいてあげてください。

そして、「覚悟を決めて、目の前の営業に正面から取り組もう」と決意してください。

この瞬間から、あなたは「夢見がちな営業」ではなく「現実を変える営業」に変わります。