感謝で人間関係を変える社内営業のルール

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたは会社で「もうこの人とは合わない」と思った経験はありませんか?

仕事をしていれば、必ずしも気が合う人ばかりではありません。
時に相手の態度や言動にイライラすることもあるでしょう。

しかし、その感情を抱え続けていると、結局損をするのはあなた自身です。
なぜなら、相手に怒りをぶつけるわけにはいかず、それでも顔を合わせなければならない以上、ストレスを溜め込むのは自分だからです。
ここで大切になるのが「感謝を言った方が勝ち」というシンプルなルールなのです。

感謝がもたらす心理的効果

心理学の研究では、「感謝の言葉を口に出すことで、自分の感情も前向きに変わる」と示されています。
職場で嫌な相手がいても、ちょっとしたことに「ありがとうございます」と伝えてみてください。
コピー機で資料を渡してもらった、ちょっとした情報を共有してもらった、席を譲ってもらった。
どんな小さなことでも構いません。

その一言を発することで、相手との関係に小さな変化が生まれるのです。
相手がすぐに変わらなかったとしても、不思議と自分の気持ちは和らぎます。

この考え方はまさに社内営業の基本でもあります。
人間関係を良好に保つためには、特別な交渉術やテクニック以上に「心からの感謝」を表すことが有効です。
感謝は相手の立場を尊重しているサインであり、同時に自分の心の余裕も示すものです。

嫌いな相手への対応こそ成長のチャンス

社内には、どうしても合わない人が存在します。
そんなときに「もういやだ」と距離をとるのは簡単ですけど、仕事で顔を合わせる以上、完全に避けることはできません。
むしろ、その状況を成長のチャンスに変えるべきです。
嫌な相手に対して感謝を伝えるのは、最初は抵抗があるかもしれません。
しかし、それを続けることで自分の中の攻撃的な感情がやわらぎ、冷静に仕事に集中できるようになります。

感謝を伝えることは、相手のためというより自分のためでもあるのです。
怒りや不満は感情のエネルギーを消耗させます。
その分を感謝に変換できれば、自分のパフォーマンスを維持することにもつながります。

感謝は社内営業の武器になる

社内営業は、外部の顧客相手の営業以上に繊細な側面があります。
同じ職場の人たちは日常的に顔を合わせるため、一度悪い印象がつくと長く引きずってしまうのです。
そこで有効なのが、普段からの感謝の積み重ねです。
「この人といると気分がいい」と思われる存在になれば、自然と情報が集まり、協力も得やすくなります。
逆に、不満ばかり口にする人には、必要最低限以上の協力は得られません。

感謝を伝えることは、自分から社内の雰囲気を良くするための「攻めの行動」でもあります。
受け身で「嫌な相手だから仕方がない」と構えてしまうのではなく、自分から一歩踏み出して感謝を示す。
それが結果的に、あなたの周囲に協力的な関係を築く最大のポイントになるのです。