こんにちは。
毛利まさるです。
気づかないうちに人間関係で敵を作ってしまった経験はありませんか？
「あの人はなんとなく付き合いにくい」と思われる人の多くは、自分の発言で周囲を傷つけていることに無自覚です。
本人に悪意はなくても、言葉の選び方ひとつで信頼を失い、協力を得られにくくなってしまうのです。
特に社内では一度築いた評価が長く尾を引きますから、
意識的に「人を傷つけない言い方」を身につけることが社内営業の基本ともいえるのです。
言葉は武器にも盾にもなる
日常の会話はたわいもないようでいて、実は人間関係を大きく左右します。
例えば「それは違うと思います」と「私の理解が間違っていたら教えてください、こういう考えもありますよね」という二つの表現。
伝えたい内容は同じでも、相手が受け取る印象はまるで違います。
前者は否定のニュアンスが強く、相手の自尊心を傷つけやすいのに対し、後者は協調的で柔らかい印象を与えます。
言葉はナイフにも盾にもなり得る、まさに人間関係を左右する強力なツールなのです。
無自覚が一番の問題
残念ながら自分の言葉が相手を傷つけていることは、なかなか自分では気づけません。
なぜなら人は自分の意図を基準に考えてしまうからです。「悪気はなかった」という言葉はその典型です。
しかし、受け手にとっては意図よりも結果のほうが重要です。
どれほど誠実に話していたとしても、相手が不快に感じればそれはコミュニケーションエラーです。
だからこそ、意図に依存しすぎず、第三者的に自分の言葉をチェックする仕組みを持つ必要があるのです。
生成AIを使った言葉のセルフチェック
そこでおすすめなのが生成AIの活用です。
具体的には最初に「今から入力する文言で人を傷つける可能性がある言葉をピックアップして修正してください」と指示を出します。
そして、普段どおりに音声で話しかけて入力してみましょう。
音声入力をおすすめする理由はシンプルです。
文字にすると人は自然と丁寧になってしまいがちですけど話し言葉では素の言い回しが出やすいからです。
その素の言葉をAIに冷静に判定させることで、普段自分では気づけない言葉遣いの癖が浮き彫りになります。
AIは感情を持たずフラットに文章を分析してくれます。
だからこそ「これは相手に刺さる可能性がある」と指摘された部分は真剣に受け止めたほうがいいのです。
人間相手だと遠慮して言ってもらえない部分も、AIなら正直に示してくれます。
このプロセスを繰り返すことで、自然と傷つけない言い方のパターンが身につきます。
社内営業は言葉で信頼を築くこと
社内営業とは、単に人に取り入ることではありません。
自分の言葉や態度で相手に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる状態をつくることです。
だからこそ、言葉が人を遠ざけるのではなく近づけるものでなければなりません。
会議の場でも、上司に報告するときでも、同僚と雑談するときでも、相手の気持ちを尊重する言い回しが信頼を生みます。
その積み重ねが、いざ大きな案件に取り組むときに「この人に任せれば大丈夫」と思ってもらえる土台になります。
つまり、人を傷つけない言葉は単なるマナーではなく、長期的に見れば大きな成果を支える戦略でもあるのです。
人を傷つけない言い方は意識していても難しいものです。
だからこそAIという外部の視点を借りて、自分の言葉を磨き続けることに価値があります。
社内営業は派手なプレゼン力よりも、日常の言葉づかいで決まる部分が大きいのです。
敵をつくらず、信頼を積み重ねる。それこそが組織で成果を出し続けるための最強の仕事術だといえるでしょう。
