ノミの脚力に学ぶセールスメンタルの本質|一面だけでなく全体を見抜く仕事術

こんにちは。 毛利まさるです。

ノミの脚力と仕事の見方

あなたはノミの驚異的なジャンプ力について耳にしたことはありませんか?

体長2〜3mmの小さなノミは、自分の体長の150倍から200倍の高さまで飛び上がることができます。
つまり、30〜40cmもジャンプできるのです。
これを人間に当てはめると、身長170cmの人が250m以上跳躍するのと同じ計算になります。
数字だけ聞けば「とてつもない力だ」と感心するでしょう。

しかし、もしノミが人間サイズになったらどうなるか?
実際にはそんな力は発揮できず、せいぜい1mほどだろうと言われています。
つまり、その強みは「小さいからこそ」成り立っているのです。

一面だけを切り取る危うさ

この例は、仕事における人の評価とよく似ています。
たとえば、ある人がトップセールスの成績を収めたとします。
周囲からは「すごい」「あんなふうになりたい」と思われる存在です。

しかし、その人の一面だけを切り取って評価するのは危険です。
なぜなら、トップの結果は一つの才能だけで作られるものではなく、無数の要素が積み重なった結果だからです。
ノミの脚力のように「一部分だけ」を見てしまうと、本質を誤解してしまいます。

成績の裏側にある努力

トップセールスの人が結果を出せるのは、商談の場面だけではありません。

スキマ時間でセールストークを磨き、休憩中でも情報収集を欠かさず、プライベートの体験さえ「どうやって仕事に活かせるか」と考えています。
つまり、成果は日々の習慣や工夫が合わさって生まれているのです。
外から見える華やかな一面だけに目を奪われると、本当に大切な裏側の積み重ねを見落としてしまいます。

全体を見る視点を持つ

だからこそ大切なのは「その人を全体としてとらえる視点」です。
部分的な能力や成果だけで判断せず、その背景にある思考、行動、習慣までを意識して学ぶことが、あなた自身の成長につながります。
ノミのジャンプ力を単体で語るのではなく、「小さいから可能だった」という環境や前提条件を理解するのと同じです。

セールスメンタルに通じる学び

セールスメンタルを鍛える上で、この考え方はとても重要です。
自分自身や他人の強みを一面で評価するのではなく、その裏側にある要因を探り、自分に応用できる部分を取り入れる。
これができれば、あなたも単なる結果に振り回されず、自分の軸を持って成果を積み上げられるようになります。