
こんにちは。
毛利まさるです。
信用を失った経験はありませんか?
仕事で長い時間をかけて築き上げてきた信用を、ほんの一瞬で失ったことはありませんか。
たとえば商談や会議の場で、つい「このぐらいなら大丈夫だろう」と思って小さな嘘を口にしてしまった。
その場では誰も気づかなくても、後日その矛盾が露呈した瞬間、相手の中であなたの評価は一気に崩れ去ります。
信用は築くのに時間がかかる一方で、失うのは一瞬です。
この現実を忘れると、どれほどの努力も水泡に帰すことになります。
だからこそ、仕事術の根幹には「誠実さ」を置くべきなのです。
間違いと嘘の決定的な違い
ここで大切なのは、間違いと嘘を混同しないことです。
商談中に事実と異なる情報を伝えてしまったとき、それを放置すれば相手にとっては嘘になります。
しかし、即座に訂正し「なぜそのような間違いをしたのか」を説明すれば、それは単なるミスで終わるのです。
人は完璧ではありませんから、誰もが間違えます。
しかし、嘘をつく人を信用することはできません。
つまり、あなたがその場でとる行動こそが信用の分かれ道になるのです。
小さな修正を先延ばしにすればするほど、後から取り返しのつかない大きな嘘に見えてしまうのです。
不祥事と信用の関係
企業の世界でも同じことが言えます。
多くの不祥事の発端は、最初から大きな不正を企んでいたわけではなく、小さなごまかしや見過ごしから始まるのです。
「今回だけ」「少しくらいなら」といった油断が積み重なり、やがて大きな不祥事へとつながってしまいます。そうなると個人だけでなく組織全体の信用が失われ、取り戻すには何十年もの時間と膨大なコストが必要になります。
だからこそ、目の前の小さなミスをどう扱うかが、未来の信用を決定づけるのです。
信用は資産である
信用は目に見えない資産です。
売上や利益のように数値化はできないであるものの、ビジネスの成否を左右する最重要の要素であることは間違いありません。
顧客が商品やサービスを選ぶとき、価格や性能と同じくらい「信用できる会社かどうか」を基準にしています。
だから、たとえ短期的に不利になっても正直であることを選んだ人や企業は、長期的に必ず信頼を勝ち取ります。
反対に、わずかな嘘で一度信用を失えば、どれだけ優れた商品を持っていても人は離れていくのです。
仕事術としての誠実さ
誠実さを貫くことは決して生ぬるい選択ではありません。
むしろ、それはビジネスにおいて最も現実的で合理的な仕事術です。
間違いを素直に認め訂正するには勇気が必要ですけど、その勇気を示すことで「この人は信頼できる」と相手に感じてもらえます。
逆に取り繕った言葉や表面的なごまかしは、相手の心に不信の種を植えつけるだけです。
だからこそ、誠実であることを自分の習慣にし、日々の小さな場面で積み重ねていくことが、結果的に最も強力なビジネススキルになるのです。





