こんにちは。
毛利まさるです。
あなたは、セールスの場でお客さんから課題を聞き出しても、
その課題と自分の商品・サービスを
うまく結びつけられなかったことはありませんか?
その結果、提案内容がぼんやりした印象になり、
お客さんから「検討します」と言われて
終わってしまった経験があるかもしれません。
それは、ヒアリングで得た情報を、
商品やサービスの強みと具体的に結びつけられないからです。
ですので、ヒアリングの次のステップとして、
お客さんの「困っている点」と
「解決できる点」を明確に一致させる必要があるのです。
まず、ヒアリングがなぜ重要かを考えてみましょう。
別の記事でもお伝えしましたが、
ヒアリングとはお客さんのニーズや課題を正確に理解することです。
こちらについては別の記事で紹介しております。
しかし、それだけでは不十分です。
ヒアリングで得た情報を次の行動につなげるためには、
「具体的な提案」が必要になります。
例えば、お客さんが「業務効率を上げたい」と言った場合、
その課題に対して、あなたの商品やサービスが
どのように役立つのかを明確に伝えなければなりません。
ヒアリング後の課題:提案の的外れ
ヒアリングを通じてお客さんの課題を把握することは、
セールスにおける第一歩です。
しかし、ヒアリングで得た情報を適切に活用しなければ、
「的外れな提案」になってしまう危険性があります。
例えば、次のような状況を想像してみてください。
お客さんの課題:
「チャットボットを導入したいが、ユーザーの質問に正確に答えられない。
その結果、ほとんど使われず、さらに管理が大変になっている。」
セールス担当者の提案:
「このチャットボットは設定が簡単で、初期導入がスムーズです。」
この提案では、お客さんの課題である「正確な回答」や
「管理の簡便さ」に触れていないため、説得力が欠けます。
逆に言うと、お客さんの困っている点と、
あなたの商品が解決できる点を一致させることができれば、
信頼を得るだけでなく、商談成立の可能性が高まるのです。
課題と解決策を一致させる方法
お客さんの課題と、提案内容を一致させるためには、
以下のプロセスを意識することが大切です。
1,課題の本質を深掘りする
ヒアリングで得た情報をもとに
課題の本質を考える習慣をつけましょう。
たとえば、「チャットボットが使われない」という問題があれば、
「使われない理由」や「管理が大変な背景」を深掘りします。
「具体的にどのような質問に答えられていないのか?」
「管理のどの部分が手間になっているのか?」
といった質問を通じて、
問題の核心に迫ることができます。
2,自社商品の特長と結びつける
お客さんの課題が明確になったら、
その課題を解決できる自社商品の特長を探します。
例えば、AI技術を活用したチャットボットであれば、
「お客さんの言葉の揺れをAIが判定して、
正確に回答する機能」を提案することができます。
また、「管理の負担を軽減する自動設定機能」など、
課題解決に直結する特長を具体的に伝えましょう。
3,実例を交えて提案する
「この商品で解決できます」という説明だけでは、
お客さんに具体的なイメージが伝わりません。
実際の導入事例やシミュレーションを用いて、
お客さんが課題解決後の未来を描けるように提案します。
例えば、次のように具体的なストーリーを提示します。
「以前、同じ課題を抱えていた企業では、
AIチャットボットを導入した結果、回答精度が向上し、
利用頻度が50%アップしました。
さらに、管理負担が減少したことで
他の業務に集中できるようになりました。」
このように課題を解決するセールスを目指して
あなたは、お客さんの課題を正確に理解して
それに一致する提案を行ってみてください。
その結果、お客さんから信頼を得て、
商談がスムーズに進むことを実感しているなら、
それは課題と提案内容が一致している証拠です。
ぜひおためしください。