「自分が正義だと証明したい」という「利己(自己顕示欲)」が混ざっていませんか?

こんにちは。
毛利まさるです。

利己(自己顕示欲)に振り回されて、心がすり減った経験はありませんか?

上司や先輩、あるいはプロジェクトの責任者から
「俺の言っていること、何か間違っているか?」
「その考えは甘い」
「なんでできないんだ!」

そんな言葉を投げかけられ、言い返す余地もなく黙ってしまった。
その結果、納得できないまま仕事を進め、疲弊だけが積み重なった。

あなたも、そんな経験があったのではないでしょうか。

しかし、それはあなたの理解力や能力が低いからではありません。

それは「利己」、つまり自己顕示欲が強く発動している相手と向き合っているからなのです。

実績のある人ほど陥りやすい落とし穴

自分のスキルが高く、過去に結果を出してきた人がマネジメントに就くと、ある特徴的な言動が現れることがあります。

正論を武器にし、相手の意見を封じ込めてしまうのです。
論理的には正しい。
数字も経験も伴っている。

であるものの、それが良い結果につながるかというと、話は別です。
なぜなら、その場で起きているのは「議論」ではなく、「支配」だからです。

相手の反論を許さない構図は、短期的には統制が取れているように見えます。
しかし長期的には、人の成長を止め、組織の思考停止を招きます。

ヒアリングなき正論は、ただの決めつけ

本来、マネジメントで最も重要なのは、相手の状況や背景を丁寧にヒアリングすることです。

なぜそう考えたのか。
なぜその行動になったのか。
そこを聞かずに「甘い」「できないのはおかしい」と断じてしまう。

それは指導ではありません。単なる決めつけです。

おわかりでしょうか?

この瞬間、相手は「育てる対象」ではなく、「自分の正しさを証明するための材料」になってしまっているのです。

正義を振りかざす人の正体

では、なぜこのような言葉遣いになるのでしょうか。

それは利己、つまり自己顕示欲です。
「自分は正しい」
「自分はできてきた」
「だから、言う通りにやればいい」
この構造に入ると、相手の話を聞く必要はなくなります。

聞いてしまうと、自分の正義が揺らぐからです。その結果、強い言葉で相手を黙らせる。

恐怖政治が生まれる理由は、ここにあります。

その言葉を真に受けなくていい

もし、あなたの周りにこうした人物がいた場合、正面から受け止め続けると心が持ちません。

大切なのは、距離の取り方です。
「この人は、今、自己顕示欲を駆使したい状態なんだな」
そう冷静にラベリングして受け取ること。

内容をすべて自分の価値と結びつけない。
人格否定として受け取らない。
これは逃げではありません。
自分を守るための技術です。

逆に言うと、この視点を持たない限り、あなたは他人の利己の後始末を延々と引き受けることになりえないのです。

本当の強さは、黙らせる力ではない

人を黙らせることは簡単です。
しかし、人を動かし、成長させることは難しい。
マネジメントとは、正しさを証明する場ではありません。

相手の可能性を引き出す場です。
その違いを理解できない人ほど、声を荒らげ、正論を振りかざします。

しかし、あなたまで同じ土俵に立つ必要はないのです。