
こんにちは。
毛利まさるです。
声高に目標を宣言することの落とし穴
「私は必ず〇〇を達成します!」と大きな声で宣言している人を見たことはありませんか?
その姿はとても勇ましく、周囲に「やる気に満ちている人だ」と映るかもしれません。
特にリーダーや管理職がチームを鼓舞するためにこのような姿勢を見せることは有効です。
宣言を聞いた部下は「自分も頑張ろう」と前向きな気持ちになれるでしょう。
であるものの、社内の上司に対して同じような態度をとるとどうでしょうか。
そこにあるのは鼓舞ではなく、ただの「ポーズ」にしか見えないかもしれません。
なぜなら、上司が本当に求めているのは宣言ではなく、成果だからです。
目標を達成すること自体は素晴らしいのですけど、実際には声を張り上げることではなく、粛々と行動を積み重ねることが評価されるのです。
宣言は行動の代替にならない
声高に宣言することで一時的に自分を奮い立たせる効果はあります。
いわゆる「セルフモチベーション」の一種です。
しかし、宣言自体が行動の代わりになってしまう危険性があります。
つまり「口で言ったから、もう半分達成したような気分」になるのです。
その結果、デメリットとして本来必要だった行動量が減ってしまい、成果が伴わないということが起きるのです。
宣言は「きっかけ」にすぎず、「結果」にはならないということを忘れてはいけません。
粛々と取り組むことの価値
仕事術の本質は「成果を出すこと」に尽きます。
成果とは、プロセスを積み重ねた先にあるものであり、大きな声ではなく小さな積み重ねが鍵になります。
上司にとって価値があるのは「どんなに派手な目標を掲げたか」ではなく「どんな結果を出したか」です。
宣言と実行のバランスを考える
もちろん、宣言を一切するなということではありません。
チームを率いる立場であれば、方向性を明示するための宣言は必要です。
しかし、それが「自分を大きく見せるため」や「評価を得るため」のパフォーマンスに過ぎないなら逆効果になります。
宣言をするなら、その裏付けとして具体的なアクションプランや中間目標が必要です。
たとえば「私は今期10件の契約を取ります」と言うなら、「そのために毎週3件の新規訪問を続ける」といった実際の行動を伴わせるべきです。
成果につながる具体策がなければ、どんな宣言も空虚な言葉に終わります。
宣言よりも信頼を積み重ねる
セールスでも仕事全般でも大切なのは「一貫性」です。
一貫して行動し続ける人は、宣言をしなくても周囲から「あの人はやってくれる」と信頼されます。
この信頼は一朝一夕で得られるものではなく、日々の粛々とした取り組みから生まれるのです。
派手に目標を掲げるよりも、静かにやるべきことをやり続けることが、結局は一番の自己アピールになります。
宣言に頼らず、結果で語れるような仕事術を身につけていきましょう。





