
こんにちは。
毛利まさるです。
結局なにが一番大事だったのかよく分からない
会議が終わった後、「結局なにが一番大事だったのかよく分からない…」と感じた経験はありませんか?
近年はAIによる自動議事録が普及し、会議の内容をきれいにまとめてくれるようになりました。
とても便利であるものの、あなた自身が積極的に参加していなかった場合、
その議事録を見返しても「重要な部分」と「そうでない部分」の区別がつきにくいという問題が起こります。
つまり、AIがいくら優秀になっても、最終的に「何を吸収するか」「どう行動に移すか」は人間次第なのです。
ここで必要になるのが、会議における主体性という視点です。
AI議事録のメリットと落とし穴
AI議事録の最大のメリットは「抜け漏れを防げる」ことです。
発言を聞き逃すことなく文字化してくれるため、記録者の負担は軽くなり、参加者も安心して議論に集中できます。
しかし、問題は「そのまま受け取るだけ」になる危険性です。
AIは言葉を記録しますが、会議の空気感や発言の裏にある意図までは拾えません。
特に自分が発言していない場合は、議事録に記載された内容が単なる情報の羅列に見えてしまい、「で、結局どうすればいいの?」という状態に陥りやすいのです。
つまり、便利さに頼りすぎると、あなたの頭の中に「整理された理解」が残らなくなってしまいます。
主体性をもって会議に臨む
では、どうすればAI議事録を有効活用しながら、自分の理解を深められるのでしょうか。
その鍵が主体性です。
主体性を持つとは、単にたくさん発言することではありません。
発言が少なくても、「今の議題の本質はどこか?」「自分の業務にどうつながるか?」と考えながら会議に参加することが大切です。
主体的に聞き、考え、必要なときに質問する。
これだけでAI議事録を後から見返したときにも、「ああ、あのとき議論の焦点はここだった」と思い出せるようになります。
主体性を持つことで、議事録は単なる「文字データ」から「自分の行動を導く地図」へと変わるのです。
書くことで頭に刻む
主体性を発揮するもう一つの方法は、自分の手でメモを取ることです。
AI議事録があるのに、わざわざ自分でメモを取るのは二度手間だと思うかもしれません。
しかし、これは「書く」という行為そのものに意味があります。
心理学的にも、書くことで記憶が強化され、理解が深まることが分かっています。
会議中に自分の言葉でメモを残すと、その瞬間に「自分なりの解釈」を加えているのです。
後からAI議事録を読み返したとき、自分のメモと照らし合わせることで、内容がより立体的に整理されます。
主体性がもたらす成果
主体性を持って会議に臨むと、次のような成果が得られます。
- 重要な情報を見抜ける力がつく AI議事録の中から、どこが要点かを自然と把握できる。
- 自分の行動につながる理解が残る 単なる記録ではなく、明日からのアクションが見えてくる。
- 周囲からの評価が高まる 「この人は会議で何を考えているのか」が伝わり、信頼される。
AI議事録を「便利だから受け取るだけ」で終わらせれば、あなたはフォロワーに過ぎません。
しかし、「議事録をどう使うか」「どう自分の理解に変えるか」を主体的に考えれば、それは小さなイノベーションです。
主体性を持つことで、あなたはリーダー的な存在へと近づいていけるのです。
AI議事録は確かに便利です。であるものの、それに頼り切ると会議はただの情報集めの場になってしまいます。
大切なのは「自分で考える」「自分の言葉で書く」という主体性です。
AIを活用しながらも、自分の頭で考え、行動につなげる力を磨く。
これこそがAI時代に求められる本当の仕事術なのです。





