
こんにちは。
毛利まさるです。
スネ夫というキャラクターの印象
あなたはスネ夫についてどのような印象をお持ちですか?
ご存じの通り、『ドラえもん』に登場するスネ夫は、お金持ちでずるがしこいというイメージが強いキャラクターです。
自慢話が多く、人を小馬鹿にするような言動も多いので、子供時代に「嫌なやつだな」と感じた方も少なくないでしょう。
であるものの、このキャラクターを社内営業という観点から見直すと、実は非常に学びのある存在なのです。
お金持ちというバックボーン
まず、スネ夫の武器は「お金持ち」というバックボーンです。
小学校という世界観において、最新の遊び道具や贅沢な体験を持ち出せることは圧倒的なアドバンテージです。
これは現実のビジネスでも同じことで、豊富なリソースを持っている人や部署は、自然と周囲から注目される存在となります。
ですけど、リソースだけでは人はついてきません。
単に「持っているだけ」では、嫌味なやつで終わってしまうのです。
ジャイアンを味方にする巧妙さ
ここで注目すべきは、スネ夫が権威の象徴であるジャイアンを味方につけている点です。
ジャイアンといえばケンカが強く、周囲に影響力を持つ存在です。
スネ夫はこのジャイアンをただ「お金」で釣っているのではありません。
うまくジャイアンを持ち上げて「良い人」という印象を持たせることで、ジャイアンから信頼を得ています。
結果として、スネ夫はお金と人脈を両立させているのです。
これはビジネスの世界でも重要な示唆を与えてくれます。
単なる利害だけでなく、相手のプライドを尊重し、適切に評価を伝えることができれば、強力な味方を得られる。
つまり、社内営業においても「私は〇〇さんを知っている」という強みを持つだけでは足りず、相手との関係を丁寧に築く必要があるのです。
映画で見せるもう一つの顔
また、『ドラえもん』の映画におけるスネ夫は、普段のずるさとは少し違う一面を見せます。
冒険の中で、時に勇気を出し、仲間と協力する姿が描かれています。
そしてジャイアンは映画になると本当に頼りがいのある存在に変わります。
これはビジネスでも同じです。
日常業務では厳しい先輩や上司でも、大きなプロジェクトやピンチのときにこそ本領を発揮してくれる場合があります。
普段からうまく関係性を築いておけば、いざというとき大きな支えとなるのです。
スネ夫から学ぶ社内営業のヒント
ここで大事なのは「ずる賢さ」ではなく「戦略性」です。
スネ夫の行動をそのまま真似するのではなく、彼の関係性の築き方を参考にすべきなのです。
お金=リソース、人脈=社内外の信頼関係。これらをいかに組み合わせ、いかに相手に良い印象を与えるか。
それが社内営業の本質だと気付かされます。
つまり、スネ夫の戦略を大人の世界に置き換えれば、社内で孤立せず、周囲から支えられる存在になるためのヒントが隠されているのです。





