
こんにちは。
毛利まさるです。
褒めるものは「モノ」ではなく「姿勢」——社内営業で効く本当の褒め方
あなたは、人を褒めるときにどんなことを意識していますか?
多くの場合、「素敵ですね!」「かっこいいですね!」といった短い言葉で終わらせてしまうのではないでしょうか。
もちろん、それでも悪い印象は与えません。
しかし、相手の心を動かし、関係を深める褒め方にはもう一歩踏み込む必要があります。
そのヒントは、「褒めるものはモノではなく姿勢である」という考え方にあります。
なぜ「無関係なモノ」を褒められてもうれしいのか
たとえば、あなたが新しいペンを買ったとします。
同僚から「そのペン、素敵ですね」と言われたら、少しうれしくなるでしょう。
よく考えると、そのペンはあなたがデザインしたわけでも、作ったわけでもありません。
製品そのものは、あなたとは直接関係がないはずです。
それでも嬉しく感じるのはなぜでしょうか?
理由はシンプルです。あなたがそのペンを「良い」と思い、選び、購入し、使っているという行為
つまりあなたの選択や姿勢を肯定されたと感じるからです。
褒めるべきは「選択の背景」
ここに、社内営業でも役立つ重要なポイントがあります。
モノを褒めるだけで終わらせず、そのモノに込められた相手の選択や背景まで踏み込んで褒めることです。
「素敵なペンですね」と言った後に、
「どこで見つけたんですか?」
「なぜそのペンが好きなんですか?」
と質問することで、相手は自分の選択や価値観を話せる機会を得ます。
これによって、あなたは相手の考え方や好みを深く知ることができ、自然と距離が縮まります。
表面的な褒め言葉は「おべんちゃら」になる
単純に「かっこいいですね!」で終わる褒め方は、悪くはないものの、
相手からすると「社交辞令」や「おべんちゃら」に聞こえることがあります。
褒めたつもりが、相手には心がこもっていないと感じさせてしまえば逆効果です。
本当に響く褒め方は、モノをきっかけに相手の価値観や努力、選択の過程を認めることです。
この差が、信頼関係の質を大きく変えます。
褒める技術は社内営業の武器
職場での関係構築——いわゆる社内営業においても、この褒め方は大きな効果を発揮します。
例えば、同僚が作った資料に対して「きれいですね」ではなく、「このレイアウト、情報がすごく見やすいです。
どんな意図で構成したんですか?」と聞けば、相手は自分の工夫や考え方を語ることができます。
こうして相手の「背景」に光を当てる褒め方は、単なる好感度アップではなく、相手の信頼を勝ち取る行動になります。
背景を褒めると何が起こるか
背景を褒められた相手は、「自分をちゃんと見てくれている」と感じます。
この感覚は非常に強い心理的効果を持ち、相手があなたに対してオープンになるきっかけとなります。
まとめ
褒めることは、相手を喜ばせるだけでなく、信頼関係を築くための強力な手段です。
そのためには、モノだけでなく、そのモノを選び使っている相手の姿勢まで褒めること。
これが、本当に心を動かす褒め方です。
「素敵ですね」で終わらせず、「なぜそれを選んだのか」を聞き、相手の価値観に光を当てる。
この一歩が、社内営業の成功を大きく近づけます。





