“これ良いよ”で終わらせない:雑談から学ぶセールストークのコツ

こんにちは。
毛利まさるです。

「友達におすすめしたのに、全然響かなかった」

そんな経験はありませんか?

映画、カフェ、旅行先、アプリ、買ってよかったアイテムなどなど。
あなたも一度は「これ、めっちゃ良いよ!」と誰かに紹介したことがあると思います。
でも、思ったほど相手が乗ってこない。
むしろ、なんとなく話が流れてしまった……。
そのとき、ちょっとだけこう思ったかもしれません。
「あれ?この人、なんで興味持たないの?」って。

であるものの、これ、あなたが悪いわけじゃありません。
“相手のメリット”を伝えきれていなかっただけなんです。

雑談にもセールストークの練習チャンスは潜んでいる

「セールストークって仕事で使うものでしょ?」

そう思っている人も多いかもしれません。
しかし私はこう思うのです。
日常の雑談こそが、最高のセールストークの練習場であると。

たとえば、あなたが最近ハマっているカフェを紹介するとします。
ただ「ここのラテ美味しかった!」というよりも、
「駅近で、しかも電源とWi-Fiがあって、レポートも集中して書けたんだよ」と続けたら、
相手の反応はグッと変わります。

なぜかというと、「自分にとって何が得なのか?」という視点が含まれているからです。

「自分が良い」ではなく「相手にとってどう良いか」

ここが、セールストークで最も大事な考え方です。

「自分が気に入ってる」という気持ちは素敵です。
しかし、それをそのまま伝えるだけでは“自己満”で終わってしまうのです。

本当に相手の心に刺さるには、
「あなたにとってココがメリットだと思うんだよね」と一言添えるだけで、
伝わり方がガラッと変わります。

たとえばこうです。

「このスタンディングデスク、自分は集中できて最高だった」ではなく、

「君、最近腰が痛いって言ってたじゃん?このスタンディングデスク、
腰への負担が減ったってレビューも多くてさ」

これだけで、相手に届く情報になるのです。

セールストークは、共感と翻訳の技術

セールスっていうと、「売り込む」とか「口が上手い」とか、そういうイメージが先行しがちです。
であるものの、私が思うに、本当のセールストークは“共感力と翻訳力”です。

相手が今何を大事にしているのかをちょっと考えて、
それに合わせて「この情報が役立つと思うよ」と翻訳して届ける。
これができる人は、自然と話を聞いてもらえますし、信頼も生まれていきます。

雑談は、セールストークの“安全地帯”

ビジネスの現場でいきなり「相手目線で話せ」と言われても、そりゃあ難しいです。
だからこそ、日常の雑談の中で練習してみるのがいいのです。

友達に「この映画おすすめだよ」と言うとき、
「あのシーンが泣ける」と自分の感想を言うだけじゃなく、
「最近ちょっと落ち込んでたって言ってたから、
これ観ると前向きになれるかもよ」と“相手の今”に合わせて伝えてみる。

これを何度か繰り返すと、
自然と「相手のメリットって何だろう?」と考える癖がつくようになります。
これが、後にとてつもない武器になります。